8月31日(月) 横浜凱旋公演の準備
2015年8月31日 Posted in 25_特別野外公演_青頭巾
中野です。
東北から帰ってきて、はや6日が経ちました。
休み中は、望月六郎さんが公演している浅草東洋館に2度足を運びました。
以前とは、劇に接したり、終演後に出演者の皆さんに接する感覚がまるで違います。
それはそうだ。
今度は自分たちが望月さんの新作を上演するのだから、皆さん望月作品の先輩だ。
親近感を感じながらの観劇。
終演後は、おお兄弟たちよ、という気持ちで話をしてきました。
望月さんのところの観劇以外に特に予定を入れなかった劇団員たちは、夏なのに全然暑くないので、さぞよく眠れただろうと思います。
なにせ3週間も自宅を離れて旅をし、集団で生活してきたわけですから、疲れも溜まっていたことでしょう。
そこで思い切り休暇を与えてリフレッシュに努めさせました。
その甲斐あって、本日集合をかけてみるとみんな実にすっきりした顔をしている。
いや、すっきりしすぎている。
そこで今日は、芝居中いくつか気になっていたシーンを取り出して、そんな弛緩しきった体を思い切りシメてやりました。
忘れてはいけない。
今週末は『青頭巾』全体の最後を飾る、横浜みなとみらい凱旋公演なのです。
というわけで日記も復活。
ここから6日間は再び自分たちの格闘を記していくことにします。
8月31日(月)は、臨港パークに乗り込むための準備の日。
休暇中は『青頭巾』最終ステージに向かう腹案を温めてきた。
2004年『ジョン・シルバー』、2011年『海の牙』に引き続き、久々に海っぺりでの公演。
石巻の海岸も首位の大自然が素敵だったが、横浜の、夜に輝く東京湾もなかなかのものだ。
それに、ここ半年以上取り組んできた『青頭巾』のラストを飾るわけだから、渾身の野外ステージにしたい。
13時。
大学に集合する。
まずはミーティングを開き、これからの一週間と、さらに今後の劇団のスケジュールを確認する。
次に、学生チームのパフォーマンスをチェック。
彼らはそれぞれの公演場所で、その土地土地に則したパフォーマンスを繰り出してきたのがウリだ。
当然、横浜でも内容を改める。
先週の段階で会議を開いてアイディアを練らせておいたが、休み中に詰めてきた方向性が間違っていないかを確認する。
久々にこの場所で練習をするなあ、と思いながらチェック。
彼らは数ヶ月前にはか細い声の、さらに動きも鈍い新入生だったが、今回の旅を経てよくここまで元気いっぱいになったものだ。
以前と同じ場所だと、その差がよく分かる。
しかし、週末に臨港パークで相手にするのは劇やダンスを見慣れたお客さんばかり、さらに鍛えこむ必要あり。
変更点を伝えて、あとは彼らに任せる。
何人も親御さんが見に来られるそうだから、張り切ってやってほしい。
続いて、劇団の稽古。
芝居の大敵はルーティンだ。
確かに上演を重ねれば科白は滑らかに、所作はスムーズに、段取りは自在になる。
しかし、慣れてしまえば知らず知らずのうちに甘く入るのが人間。
細かい部分でちょっとした押し込みや粘りが失われれば、これが徐々に堆積し、全体でかなりの質の差を呼んでしまう。
同じ舞台でもコンディションによって様変わりするのはそのためだ。
私たちは公演回数がそんなに多くはないので、どうしても堕落するわけにはいかない。
そこで、仙台公演が終わってからよくよく思い返してピックアップし、緩みがちになってきていた箇所を引き締めておいた。
特に集団シーンともなると、少し時間が空くだけで、すぐにお互いがどう動くか探り合いを始めるし、遠慮しいしいな様子がいかにもうっとうしい。
力を入れてへとへとになるまでやった。
17時。
そろそろ荷造りと積み込みを開始。
今回は経費節約のため、レンタルのトラックを2台に限定してピストン輸送する。
公演場所が近いからできる技だ。
皆、東北公演を経て慣れているし、少ない車両に寄ってたかってなのであっという間に終わった。
19時くらいになって流れ解散。
制作チームは看板作りなどしているし、学生の中には小道具を作っている者もいるので、それを横目に自分はこの日記を書いている。
明日は7時45分に集合、また公演前の日々がやってくる。
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