8月17日(月) 東北巡業12日目
2015年8月18日 Posted in 25_特別野外公演_青頭巾
中野です。
気づけば、この東北ツアーも残すところあと一週間になりました。
今日は後半戦のスタート、石巻の会場である中瀬公園に仕込みをする日です。
この公園は、海に流れ込む直前の河川の中州にあるという、まさに石巻を体現する場所。
そもそも、同じ公園内にある石ノ森萬画館(石ノ森章太郎の記念館)の館長・西條さんが紹介してくださいました。
西條さんは横浜国立大学の大先輩であり、震災の後、北仲スクールに講演をしに来てくださった間柄でもあります。
また、公園からさらに突端に向かって先に進めば、夏牡蠣食べ放題のパラダイス、石巻かき小屋があります。
わたしたちの滞在中、残念ながらここはお休みですが、昨年、渡辺えりさん率いる『天使猫』テント公演がかき小屋のさらに向こう側で行われたのを劇団員の禿が観たところから、自分たちも石巻でやってみたいという希望が芽生えました。
さあ、自分たちもやるぞ、と意気込んで迎えた、
8月17日(月)。
休養十分。
いつものように早朝に目覚めて日記をしたためた後、石巻での日課になった日和山への散歩をすませる。
この山へのルートは何パターンかあって、受け入れの石川さんから、一応緊急時のための避難経路を頭に置いておいてくださいとアドバイスしてもらったので、いくつか昇り降りみて、最短距離で坂に差し掛かる道を想定する。
8時20分
本当は30分から朝食の申し合わせだったが、皆早く起きてきて、どんどん食べ始めた。
米が旨い。
そこへ、学生の斎藤(舞台監督ではない)が宿舎にやってきた。
彼は山形公演のあと、同じ山形にいる祖父母の家に行っていたのだ。
現場入り前に、これでまた全員が揃う。
9時半。
そろそろ現地に向かう。
運転手は車5台で連なり、他のメンバーは徒歩。
宿舎から目と鼻の先ではあるけれど、ぐるりと回って橋を渡る必要がある。
1kmくらいあって、皆が体を温めるには実にいい距離だ。
公園の管理人さんから鍵を借りて車止めを外し、いよいよ園内へ。
10時。
仕込み開始と同時に、小雨が降ってきた。
自分は西條館長に挨拶に行く。
一方、別動で石巻日日新聞の事務所を訪ねていた椎野は、わたしたちが山形にいた11日(火)に、すでに掲載してもらったという情報と、実際の紙面を仕入れて帰ってきた。
仕込み終わったところで、直前にもできたら稽古風景を取材お願いしますと、改めて申し入れてきたという。
12時。作業快調。
皆、慣れて仕込みが早い。
しかし、朝から降り始めた小雨はだんだん強くなっている。
駅前のピンク色のビルに入っている「いしのまキッチン」にお弁当を受け取りに行く。
あれ、22個頼んだはずなのに、20個しかない。
仕方ないから、夕食の買い出しも兼ねて、自分と禿は食事に出かけることになった。
大通り沿いの店へ。
駐車場に車を入れようとしたところ、バキッという音がした。
車止めの向こうにある電柱の配電盤に後部ガラスが当たって割れてしまった。
ここから、店の人に掃除道具借りたり、横浜のレンタカーに電話したり、警察に事故証明もらったりすること1時間半。
車のガラスはちょっと割れるとヒビが全体に広がるので、これじゃかえって危ない。
禿と全部割って、キレイにした。
現場に戻ったら、あれ、後ろだけオープンカーになっちゃった、と皆に驚かれる。
一方、横浜のレンタカーからは、遠すぎて対応できないから、石巻で直してください、という指示。
じゃ、トヨタの車だから、とりあえずディーラーに持っていく。
結果、部品はあって、それでも接着剤が乾く時間が必要だから、明日の夕方か明後日の朝には戻ってくることになった。
お金も保障に入っているのでかからない。
車を預けなければならないので、齋藤がトラックで迎えに来てくれた。
やれやれ。
17時半。
現場に戻ると、皆が作業を終えて稽古の準備をしている。
ディーラーからの帰り道で買ったおにぎりを食べさせていると、雨に加え、風も強くなってきた。
18時。
稽古開始。
まるで嵐だが、やるしかねえ。
学生パフォーマンスの新ネタチェック。
彼ら頑張ったがまとまりに欠ける。
よし、こんな天気だから、この問題は夜に宿舎で解決しよう。
次は劇本編。
この会場に合わせた動きにテキパキ改造。
19時半すぎ。
なんとか最後までやりおおせて、銭湯に出発。
受け入れのISHINOMAKI2.0が軽自動車を2台貸してくれて、分乗してゆく。
宿舎のお風呂で済ますものは、歩いて帰って夕食。
21時。
宿舎に戻り、自分は食事をしながら全体ミーティング。
翌日の予定について、石巻で一番人が多い時間、朝の出勤ラッシュ時に、駅前で宣伝しようということになる。
それから、大広間で、学生パフォーマンスの練り直し。
目処が立ったところで、あとは学生たちに任せて自分は現場へ。
22時半。
現場に戻ると、完全に台風の天候。
海辺だからとにかく風が強い。
鷲見はさっさと寝ようとしている。
番をするテントは揺れるし、雨も振り込んでくる、外の舞台装置も心配だ。
が、鷲見はさっさと就寝。
暴風と渡り合う鷲見の鼾。
ちくしょう、いい性格をしていやがる。
さすがに自分はずっと起きていたが、風が弱まってきたころ記憶を無くした。
何時だったかはわからない。
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