4/25(日)同じ作品を二度観ること (ちろ)

2021年4月25日
最近、以前観た映画をまた"映画館"で観る機会がありました。
きっかけは、子供との時間を過ごすため。
このご時世で、子供と外出する際に行先に迷います。
映画館は換気も良くできているというし、喋らず皆同じ方向を向いているし
2時間ほどでその場を去る、ということで映画鑑賞にしました。

何を観ようかと調べていたら、数年前の作品『銀魂2』が上映されるという
情報を発見。
小栗旬さん、菅田将暉さん他多くの若手人気俳優たちが出演している作品です。
『銀魂』シリーズは一作目が2017年に公開され、子供のリクエストで一緒に行ったら
これがなかなか面白くて、すっかりファンになりました。
翌年、『銀魂2』の公開が決まってからは子供と指折り数えて待ち、
初日に観に行ったくらいです。

先日このゼミログで、いったい誰が主役?と思った映画があったと書きました。
実はそれ、この『銀魂2』です。
勿論、主役は銀時(小栗旬さん)だということはわかっています。
しかしながら、どの役もどの役者もそれぞれに際立っていて、魅力的で印象に残る。
誰が主役?と言いたくなるのです。
名だたる若手俳優が沢山出演しているので、当然といえば当然かもしれませんが
本当に脇も何もなく、輝いています。

この作品を映画館で観るのは、今回が二度目。
動画配信サービスでも何度も観ており
いつ何が起きるかも知っていて、飽きていもおかしくない。
それでも映画館で観ると、感じるものも引き込まれ方も違う。
映画館で観たらやはり「誰が主役?」と改めて感じました。
そういえば、自宅で、テレビ画面ではそれを思いませんでした。
やはり映画は映画館で観るものですね。

二度目以降は落ち着いて細部まで見られるので、とても楽しい。

以前は、一度観たら同じ作品のために再び映画館に足を運ぶことはありませんでした。
と言ったそばから、二度映画館に行った作品をひとつ思い出しました。
『變臉(変面)~この櫂に手をそえて~』という中国の映画。
1997年の作品。
ご存じの方も多いかもしれません。
主演は朱旭(チュウ・シュイ)さん、名俳優であり、人間国宝。

henmen.jpg
YahooJAPANの映画サイトより、画像お借りしました。


男子にしか受け継ぐことのできない中国四川の変面の技。
この老芸人である王(朱旭)には子がなく、止む無く男児を買うが
後にその子は女児であることが分かる。老芸人とこの少女の話。
この子役がまた素晴らしい。

宣伝を見て公開を心待ちにし、ドキドキしながら映画館へ向かったのを覚えています。
期待以上の素敵な作品で、どうしてももう一度観たくなり、二度目は母も連れていきました。

母はどこかに誘っても二つ返事でついてくる人ではないのですが
この時は意外とあっさり誘いに乗ってくれました。
私の兄が中国留学したり、その影響で私も1か月中国旅行をしたり
していたからかもしれません。

そんなことを思い起こしていたら、この作品がまた観たくなり
ネットで検索をしてみましたが、日本でのDVDの発売はされていないようです。
動画配信サービスでも見当たりませんでした。
ああ、無いと思うと益々観たい・・・。

もう一つ。
最近、二年前の舞台の再演を観る機会もありました。
舞台の再演は、同じ映画を二度観るのとはまた違います。
言わずもがな、生身の人間がライブで演じていますから。
キャストは主役と他数人は同じでしたが、八割方新しいメンバー。
舞台装置も少し変わっていましたが、見覚えはありました。
わりと新鮮な気持ちで、ひとつひとつを注意深く観て楽しみました。

私たち劇団唐ゼミ☆も、『唐版風の又三郎』の再演を予定しています。
観る側は、同じ作品がどのように生まれ変わっているのか
期待に胸膨らませて劇場にやってきます。
演る側の私たちも、前回の公演以上のものを皆さんにお届けできるよう
心して掛からなければならないと思っています。

前回来られなかった方も、二度目、三度目の方も
どちらの方も充実した時間を過ごしてもらえるよう努力します。

そして、2021年秋、少しでも情勢が良くなっていることを願います。

ちろ


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