1/8(土)メガネ3本

2022年1月 8日 Posted in 中野note
21492534-9B7F-4389-A945-EC81224EBB07.jpeg
メガネの三本目をつくりました。

一本目は普段付けているお手頃価格なものです。
フレームが柔らかくできており、作業や運動にも向いていて
レンズが傷だらけになるとそれだけ交換して使い続けています。

二本目は高価なものです。
これは一昨年末に奮発して買いました。
そういえば、時計だけでなくメガネも貴金属の部類に入るのだと思い、
一念発起して普段は行かない高級店に足を踏み入れました。

さまざまなデザイナーのものがある中、
フランスのとある建築家のものを選びました。
なるほど、メガネ自身だけでなく対応やメガネの選び方への指南、
買った後のケアに至るまで、さすがは高級店と唸りましたが
どうも使いきる勇気が出ません。動くことの少ない日にチョロっと
かけては、やっぱり気を使うのでケースにしまったまま。

そういえば、唐さんから同じような話を聞いたことがあります。
若い頃に奮発して高級な衣類を買ったが、気後して着られない。
衣装棚の中を時折り眺めるだけになってしまった、とそういう話。
愛読書のひとつであるゴーゴリの『外套』に通ずるエピソードです。

今回、わざわざ三本目を買ったのは、
イギリスにはとても二本目を持っていけないと思ったからです。
とにかく、置き引きやスリが多い、お金を持っていそうに
見られてはいけないと周囲に言われていますので、
身支度は出先に失礼にならない程度にして、
できるだけ失くしても良いものでかためていこうと思っています。

また、いつも唐ゼミ☆を手伝ってくれているHさんに、
旅先でメガネを失う恐怖について聞かされたことがあります。
曰く、東南アジアを旅した時、猿にメガネを奪われて難儀したと。
奇跡的に猿が戻ってきたためにレンズが傷だらけになった程度で
済んだが、メガネを奪って一旦離れた猿との距離は完全にアウトだった。
このまま裸眼の超弱視力のまま旅を続ける絶望感が半端なかった。
そう聞いて、私も恐れをなしたのです。

まさか猿に襲われることはないでしょうが、
何かの拍子に踏み潰すことなどはありそうです。
曖昧模糊として市街を彷徨い、拙い英語で視力検査から
入らなければならないことは想像するだに恐ろしい。
そういうわけで、いつものお店、お手頃価格の愛すべき
三本目がいま目の前にあります。

トラックバックURL:

コメントする

(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)