3/24(日)大通り公園11日目〜『鐵假面』公演5回目 千秋楽

2024年3月24日 Posted in 中野note
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雨の最終日だった。
今、片付いた楽屋テントの中で今日を振り返っている。

安堵とともに朝を過ごした。
ここまで来て初めて、全員で公演の終わりを迎えられる目星がついた。
ずっと風邪をひくことを恐れ、事故にも慄いてきたけれど、
まず大丈夫だろうという目算がここに来てやっとたった。

今日は写真展も最終日なので、
何人かが11:00オープンに合わせてシルクセンターに行き、
それから12:00の集合を迎えた。

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集合の後は前夜の片付けを終えて13:00に稽古に入り、
前日に上手くいかなかったところを数箇所直し、
日々確認が必要な早替えを詰めた。阿吽の呼吸は毎日の怠りない
確認を必要とする。

このあたりからしのつく雨が降り始め、結局、
それは終演後まで止むことはなかったけれど、
明日が無いという思いが私たちを気楽にしていた。

実は前日までチケットの売れ行きが鈍かった千秋楽だったけれど
ここ一日であっという間に予約が集まった。
結果的に、5日間のうちでもっともお客さんがよく集まり、
ありがたい最終日になった。

本番が始まり、出演者たちは大通り公園と雨を楽しんでいたように
思う。本音では寒く、冷たいに決まっている。吐く息も白く伸びる。
けれど楽しい。

濡れた足元に転ぶことが心配だったけれどそんなことも無く、
広い舞台、舞台の外までも大きく駆け回ってよく身体が動いていた。
せりふも言いこなして、与えられた設定をよく遊ぶことができた。
そして終演。

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本番を終えてお客さんが帰ると、
一気に片付けを始め、何人かの助っ人も来ていたので
できるだけのことをした。衣裳や私物をたたみ、
音響と照明をばらし、今日のうちに運び出せる荷物の返却を始めた。

作業を終えて何人かで風呂に行ったのは楽しく、地方公演を思い出した。
自分たちは2015年以降、巡業を行なっていない。
良いチームで小ぶりな作品をつくって出かけることができたら
どんなに愉しいだろうと思う。今度の『少女仮面』がそうなりますように。

明日は劇場を解体する。本番とは別の意味で油断できない作業。
少し人数も減るので、事故なく終えられたらと思う。
やっぱり明後日の片付け終了まで心配は尽きないけれど、
ともかくまた劇団が出来て良かった。止まっていた回路が新しく
動き出した。そういう実感がある。

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