1/23(金)冬の読みもの

2026年1月23日 Posted in 中野note
20代半ばは暇でした。
1日の予定が本を読むことしかないという日が3日続いた時があり、
あれがいまだにトラウマになっています。
ですから、いまがどんなに忙しくても、あの時よりはマシだと心から思えます。

一方、その頃にはドストエフスキーをよく読んで、唐さんと話をしました。
ドストエフスキーは堅くて長くて、悩んでばかりの作家だと思われがちですが
もともとは新聞連載小説です。だから、朝の連ドラのように小さな
クライマックスがたくさんあって、先を読ませます。
それに、悪役の登場シーンとか、クズ野郎のダメエピソードとか、
かなり芝居がかってもいて、エンターテイメント要素が豊富なのです。

とにかく暇だったので、あの頃は冬になると気分が出てきて読み始め
5大長編を2度ずつ読んだ記憶があります。

お気に入りは『白痴』で、唐さんとよく主人公のムイシュキン侯爵について
話しました。彼の善良さ、持病、真っ直ぐであるがゆえに結局は他人を
追い込んでしまう性質、周囲が危ないなと思っていると必ずその失敗を
しでかす運命について話したりしました。唐さんは「ムイシュキン!」と発語する
こと自体が好きなようで、あの甲高い声で「ムイシュキン!」と連呼している
のが、おかしくてしかたありませんでした。

そして、『白痴』には、チャイコフスキーの弦楽セレナーデが合うように
思います。特に、スヴェトラーノフが指揮したものが合うなあ、と
よく聴きながら本を読みました。

最近はめっきり読まなくなっていますが、久々に挑戦しようかと思い始めて
います。ドストエフスキーは読む年代によって、まったく違って感じられると
室井先生が言っていました。新たな発見がありそうだけど難儀しそうだな、
とやや気後れしながら、とりあえず久々に弦楽セレナーデを聴くことから
始めました。本は読み始めると終わるまで頑張らなければなりません。
怖いなあ。でも、読んでみたい。

↓一通り読んだ後に買ったDVD。ロシアのドラマです。どこに行ったのか、
見当たりませんが、確かに昔、買って観ました。ペーター・シュタインの
『ハムレット』で主演したエフゲニー・ミローノフさんがムイシュキン侯爵を
演じています
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