1/26(月)『アリババ』本読みWS 第2回 その①

2026年1月26日 Posted in 中野WS『アリババ』
昨日は『アリババ』オンライン本読みの2回目でした。
この作品はとても短く、手元の台本では61ページしかありません。
(目下、取り組んでいる『ベンガルの虎』は208ページ!)
ですから、あっという間に、3回の本読みで終わります。
そのなかの2回目といえば、クライマックスに至る道程を
だんだん、だんだん登っていく、そういう盛り上がりを見せます。

煎じ詰めれば、若い夫婦が、かつて自分たちが堕した堕胎児に苛まれる。
そういう物語です。貧しい暮らしを営む二人のもとに度々やってくる
「老人」こそは、堕胎児専門の小児科医という設定。

2日目を通じて、堕した子どもが妊娠5ヶ月だったこと。
名前を「英子(ひでこ)」ということ、が分かってきます。
(堕胎児に名前がある、という不思議な設定です。)

ずっと「宿六」が語り続ける「雨」や「馬のいななき」は、
その不安が具体化してあらわれたものに違いありません。

おもしろいのは、劇中盤まで「宿六」ばかりがそうした不安に襲われ、
実際に身体を痛めた「貧子」はケロリとしていることです。
「貧子」の視界に「老人」は見えないし、実に朗らかなのです。
そして、それでいて、彼女にも「馬のいななき」が聞こえると、
「宿六」を飛び越えて一気に「英子」への思いにかられていく。
このあたりの心理の描き方に、唐さんが男と女をどう捉えていたか、
よく表れています。

ちなみに、劇中によく「黒」と「赤」という二色を云々するくだりが出て
きますが、「黒」は健全に生まれてくることができた子ども、
赤は掻爬されてしまった子ども色を象徴しています。
「老人」の手袋の赤い色。かなり不気味です。

他にも、おもしろい細部があるので、それはまた明日に書きましょう。

↓いまはあまり見なくなった子どもようのこうした玩具も、この作品に
確実に影響しています
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