6/29(日)『少女仮面』ワークショップ 2日目

2025年6月29日 Posted in 中野note
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↑本読みでは笑いが起き、休憩中の雑談もにぎやかです

今日は『少女仮面』の2日目で、一場を終えて二場に進み、
三場の半ばに差し掛かるところまで進むことができました。

2日目になったことで皆さんの緊張も取れ、明らかにせりふそのものや
お互いのコミュニケーションが向上しています。
何より、台本の内容が明らかに消化できてきているのが感じられました。
一晩寝るというのは、絶大に効果を生むものです。
焦ってその場で解決しなくても、脳みそは考えてくれている。偉大です。

一場では、威張っている「ボーイ主任」が「貝」の発言に焦り、
何とかマウントを取り返すところ。才能とは何かを熱弁した
瞬間に「水道飲みの男」が乱入し、文句が言えなくなってしまう箇所の
面白さを伝え、それを表現してもらいました。

こういうのは、一人一人が勝手にせりふを言っていてはダメで、
お互いに聞き合ったり、他人のせりふを受けて、その上で素知らぬ
顔で振る舞ったりすることが面白さを引き立たせます。

二場に進むと、未練たらしい男の心情に触れてもらいます。
元の内縁の妻が連絡を取ってきた時に、何を期待し、どう痩せ我慢を
するか。「腹話術師」と「人形」、「操る者」と「操られる者」の
立場が逆転するこの場面が、劇全体にどういう役割を果たすのかも
伝えました。二場に「開眼」というタイトルが付いているのは
意味深長です。

三場に入ると、「春日野」と「貝」の稽古を見守る「老婆」が面白い。
「老婆」の押さえきれぬ自己顕示欲をせりふの中で押し出すところが
たった二言ながら見せ場です。

さらに、地下鉄工事の接近によって乱された集中力を、「春日野」が
立て直そうと必死になる場面。「貝」「ボーイ①②」そして「貝」と
三段活用的にしくじるところはコメディの教科書のようで、
皆さんに演じながら楽しんでもらいました。

来週末は最後まで読み終えて、何とか通し読みを2回行うのが目標です。

解散した後は、帰りに初めて生麦にある朝日湯に行きました。
以前から車で前を通るたびに気になっていました銭湯です。
下町の銭湯にしてはぬるめの優しいお湯でしたが、
富士山のタイル画は無く、森林浴的なデザインの壁面でした。
『少女仮面』に取り組んでいると、銭湯に行きたくなります。

来週は7/5(土)6(日)の開催。

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