6/28(土)『少女仮面』ワークショップ 1日目
2025年6月28日 Posted in 中野note
↑終了後に台本を勉強する米澤
全4回の『少女仮面』リーディング・ワークショップ。
暑いなかハンディラボに集まっていただき、まずは資料を読んだり、
年表を追うところからスタート。
唐さんや状況劇場だけでなく、『少女仮面』初演と密接に関わっている
鈴木忠志さんと早稲田小劇場、初演で春日野を演じた白石加代子さんの
話もしました。周辺の情報が伝わることで、台本の中身を理解しやすく
なるからです。
他にも、映画『嵐が丘』のDVDやヴェスヴィオ火山の絵画を一緒に観て、
メリ・ホプキンの『Those were the days』やダミアの『暗い日曜日』を
聴いて、ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』や
メルロ・ポンティの視覚論についてもお話ししました。
そういったことの押さえながら、せりふの意味や登場人物の置かれた
状況を考え、せりふに納得してもらえたらしめたものです。
冒頭の「少女」と「老婆」の会話はいつもながら時間がかかりますが、
物語の皮切り、喫茶〈肉体〉に飛び込む前の二人のやりとりを丁寧に
押さえます。「腹話術師」のくだりについては、若き日の唐さんが
人体模型人形を喫茶店に持ち込んでいた話をして、無名の青年が
芸術家であろうとする時の自己顕示欲や焦りについて話しました。
今回からは、役柄で読み手を指名するのをやめましたから、
皆さんの出番がまんべんなくなるように心がけています。
改めて真っさらに読むことで、自分にとっても発見があります。
「少女」と「老婆」が「何よりも、肉体を!」と言う時、
二人はそれぞれの「肉体」を思い描いているということが
分かってきました。
明日も13:00から読みます!
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