2/27(金)『ビニールの城』本読みWS 第3回 その②
2026年2月27日 Posted in 中野WS『ビニールの城』
今日は、第三章における「朝顔」の名人芸についてお話しします。
あの、三人の腹話術師に絡みついて、それぞれの人形が「夕顔」なのでは
ないかと掛け合っていくところ。あれは、なかなかの名シーンです。
土台、腹話術師である「鳥丸」「水丸」「糸丸」とすれば、失礼な話なのです。
それぞれに抱えている腹話術師としての苦労、将来への不安に土足で
踏み込むようなことを言ったり、その人形が自分の相棒ではないかと
訴える「朝顔」は、みんなに嫌われて当然です。
が、その暴走ぶりに三人が呆れているなかで、それぞれの人形を
「朝顔」が片っ端から扱いながら対話していく名シーンにつながります。
人形を一体一体取り出しては芸で会話して、全員と折り合わないわけですが
この連続感が良いわけです。
そして最後には、堪忍袋の尾が切れた「鳥丸」「水丸」「糸丸」にボコボコに
される顛末も、リズム良く整っています。
そんな風にボロボロになって、「女」が、出会った頃のように介抱する
という流れにもつながっていく。唐さんの筆が冴えています。
ちなみに、ワークショップの皆さんには、腹話術のシーンは口が動いても
良いので裏声を出してくださるようにお願いしています。
ここから「人物」、ここから「人形」、という境目がわかりやすくなりますから。
お互い、zoom越しに裏声を出していると、けっこう面白いです。
ただし、やりすぎて声がかれ、日常に支障きたさないように頑張って
もらっています。
こうしたギミックやアクションがあって、「腹話術師」という職業の
ペーソスもある。第三章のおもしろさです。
↓わたしたちの『少女仮面』で活躍した人形2体は、いずれも唐組からお借り
したものです。左が「たかし」、右が「いと」。特に「たかし」というのは、
『ビニールの城』に由来しています
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