12/18(木)三田文学より

2025年12月18日 Posted in 中野note
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↑三田文学 1969年6月号。唐さんは影響を受けたでしょうか

先日、『アリババ』の初出本を探していました。
初出は文芸誌の三田文学、1967年5月号。

ネットで調べたところ、手に入らないわけではありませんでした。
目的の号を含む17冊セットで、1万5千円するという売り方でした。
これでは手が出ません。値段も高いし、せっかく貴重な資料なのに、
目的の号の他を持て余すからです。世に多くは残っていないで
しょうから、処分することもできなくなる。

結局、『アリババ』の件は一旦、諦めて、
単冊で中古市場に現れるのを待つか、図書館に行こうと決めました。

ところが思わぬ発見があり。
同じ三田文学の1969年6月号が、エミリ・ブロンテ『嵐が丘』特集
だというのです。ピンと来ました。この時期は、29歳だった
唐さんにとって、『少女仮面』の執筆時期にあたります。

これまで読んできた資料を総合すると、
唐さんが『少女仮面』を書いたという2日半は、
1969年4月から7月中旬のうちのいずれか、ということが分かって
いました。ここに三田文学が影響したのだとすると、もっと時期が
絞り込めると考えたのです。

一冊だし、安かったので取り寄せてみると、発行日は1969年4月。
内容的には、唐さんがさほど影響を受けたと思えないものでした。
けれど、タイトルには【特集「嵐ヶ丘」】とあり、このこと自体に、
唐さんはピンときた可能性は大いにあります。

どうだったのか。はっきりしたことを突き止めるには
至っていませんが、これもまたひとつの、小さな前進です。

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