7/1(火)『アリババ』『愛の乞食』本公演を観てきた

2025年7月 1日 Posted in 中野note
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↑帰り際に染谷知里さんが挨拶に来てくれました。
女優のみならず、染谷さんは当日パンフレットを作っています。
特に図解は秀逸で、唐さんの台本を丁寧に読み解いて、どんな物語かを
教えてくれます。


昨日は、先週に引き続き花園神社に行きました。
『アリババ』『愛の乞食』本公演を観るためです。
前回の若衆公演は原作に忠実、本公演はアドリブ連発、
という前評判でしたが、なかなかどうして、しっかり筋を追っていて
そんなに逸脱している感じは受けませんでした。

前半の『アリババ』にハッとさせられるせりふがありました。

「靴はいてる奴が、どうして裸足の男に追いつける?」

主演の安田章大さん激しいアクションのさなかに言うこのせりふに
心を鷲掴みにされました。これだから唐さんは油断なりません。
進行する物語のなか、唐突に、人生を突くようなせりふがやってくる。
またひとつ、大きなものを受け取りました。

後半の『愛の乞食』で水嶋カンナさんが活躍しましたが、
実は、2000年初夏に行われた芝居砦・満天星(新宿梁山泊の本拠地)
での『愛の乞食』でもヒロインを務めたのが、当時は広島桂さん
だったカンナさんでした。

『眠り草』『秘密の花園』『夜壺』『雨の塔』と、
まだ数えるほどしか唐さんの芝居を観たことのなかった自分に、
初めて「理解できて面白い!」と思わせてくれたのが、あの上演でした。

一本脚の憲兵が登場する時にかかるキング・クリムゾンの曲が
耳に刻まれて、帰り道は興奮しすぎて走ったのを思い出しました。
自分の原点のひとつです。

ここ数年、ケガ続きの金さんが、無事に完走しますように!

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