7/4(金)『横浜ローザ』を観てきた

2025年7月 4日 Posted in 中野note
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今日は朝からオンラインで稽古をして、その後に打合せに逗子に行き、
夕方には五大路子さんの『横浜ローザ』を観に行きました。
会場は赤レンガ倉庫。

今年30年目を迎えるというこのお芝居を自分が初めて観たのは
5年ほど前だったか、ともかくもそれからは毎年観ています。
『横浜ローザ』を予約する時にいつもあるのは、ひとつの演目に
ずっと取り組んでいる五大さんへの尊敬と羨望で、
すごい、うらやましいという思いがずっとあります。

以前より動きの抑制された上演を五大さん自身は
「演じるローザから語るローザ」と言っていましたが、
激しく演じ動き回りすごない今年のローザは、主人公が見舞われた
どんな悲劇もどこか安心して観られるやすらぎがあって、
それでいて、ふいに訪れるローザの虚無感の彫りは、
ぐっと深くなっているように感じられました。
そしてなにより、しみじみと「いいなあ」と思うせりふが増えた。

これはもちろん、五大さんの円熟によるものですが、
同時に、自分の変化も感じます。中年になって子どもたちも
大きくなってきた。両親もだんだん歳をとっていく。
ずっと上演されている舞台は、演者はもちろん、観る者の変化も
露わにするということを如実に実感しました。

「ライフワーク」に立ち会えることの素晴らしさ。
五大さんと少しだけお話しして、来年はどんなだろうと思いながら
帰ってきました。


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