8/1(金)8月に入る

2025年8月 1日 Posted in 中野note
8月に入りました。
今日の稽古は「春日野」と「貝」役のみの集中稽古としました。
座組のなかにポツポツと風邪をひく人が出始め、これが蔓延したり、
個人のなかで長期化することを恐れました。

風邪をひいている時に発声すれば声が枯れ、これからさらに
本腰を入れていく稽古の消耗に耐えきれないでしょう。

米澤もその一人で、稽古場に出てきてやや面倒がる彼を医者に行かせ、
すぐに帰すことにしました。個人の考えや主義もありますが、
いまや一人一人はお互いのなかでかけがえなく、責任も伴います。
ですから、回復のために周囲が納得できるベストを尽くす、という
視点も大事だと思うのです。それぞれの風邪が長期化して、
しかも「まだ医者に行ってないの?」となれば、やはり後悔に
つながります。

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それに、3場終盤に差し掛かっていく際の「春日野」と「貝」の会話は
『少女仮面』中もっとも難関であると自分が捉える箇所です。
延々とふたりのやりとりが続き、その中で「春日野」が思い詰め、
モノローグをするこの場面にあっては、ギャラリーは少ない方が良い
とも思いました。集中と思い切りが必要とされる場面です。
散漫でない方が良い。

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稽古を終えてみれば、明日の台風は横浜からは逸れるようです。
また、北海道から遠征してきている三木美智代さんの宿泊先に
トラブルがあり、協力して解消しにかかりました。
そういった問題も、座組にとって重大案件です。

昨日で7月が終わり、『少女仮面』チケットを購入するにお得な
期間も終了しました。この時点で全体の半分の客席が埋まりましたが
満席にはまだまだです。日々伸びていますが、ひとりでも多くの方に
観てほしい。それに、お客様の多さは役者たちに力を与えてくれます。
引き続き、ご予約を宜しくお願いいたします。

私と椎野は、明日から子どもたちを実家に預けることにしました。

その前に何が食べたいか彼らに訊いたところ、
「近所のレストランのカルボナーラ」と答えたので、ぜいたくして
連れていくことにしました。
息子と娘はコショウ抜きのカルボナーラを(厳密には"炭焼き"では
ありませんが)、親の方はイカ墨やスズキの蒸し焼きを食べました。
息子は興味を持って魚にも挑戦しました。

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彼らを迎えにいくのは『少女仮面』が終わった後です。
最近、唐さんが90年代に朗読した太宰治さんの『桜桃』を聴いて
います。うちは「子どもよりも親が大事」でなく、
お互い持ち場でがんばろうぜ、そういう気持ちです。

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