8/29(金)軍装店のたのしみ

2025年8月29日 Posted in 中野note
唐さんの舞台に如実に軍人が登場するようになったのは、
先週に公演した『少女仮面』が初めです。初演は1969年。
とはいえ、『少女仮面』に登場する「甘粕大尉」は、
あくまで喫茶肉体の「ボーイ②」が扮する「なんちゃって」であると
いうのが、私の考えです。

以来、『少女都市(1969)』『愛の乞食(1970)』『吸血姫(1971)』は
満州もの。『二都物語(1972)』は朝鮮半島。『ベンガルの虎(1973)』
はビルマおよびインパール作戦に関わった人々、という具合に変遷して
いきます。こういった作品は、如実に軍人が出てくるもの。

こういった登場人物たちが舞台に登場する時、
いつも必要なのが軍服です。必然、軍装店に目がいくようになる。
横浜や横須賀にはミリタリーショップがありますが、これらは
米軍中心で、唐十郎作品が求める旧日本軍服とは違うものです。

日本軍系のものは、わたしの知る限り上野や神田にあって、
こういう店を巡ると、往時をかなり想像できます。
服だけでなく、水筒やリュックといったものも重要なアイテムです。

これらを参考に、現在の日本人体型に合い、摩耗しても良いものを
作ったり、既成服を組み合わせてそれらしく見せるものを仕立てます。
『少女仮面』や『少女都市』は冬の満州ですから厚着ですが、
今度の『ベンガルの虎』は南方の話なので、ズボンと
ランニングシャツで成立するかも知れません。

写真は上野の松崎商店。どのお店もご店主が明らかに一家言持っており、
入るのになかなか緊張しますが、修行のたのしみがあります。
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