6/9(月)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第8回

2025年6月 9日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
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↑「ヤゴ」まで耳を切ってしまった
執拗に繰り返されるゴッホのエピソードが効力を発揮します

昨日も本読みワークショップでした。
ようやく、基本形である日曜開催です。
来週も再来週も、このペースを維持していきます。

読んだ箇所は2幕終盤。
まずは「女のバット」の登場から再開しました。
「女のバット」といっても、この役は劇冒頭に出てくる「男」が
演じます。「黄金バット」とあだ名された「タキザワ先生」、
彼女に憧れる「男」が、当の先生に扮して、「ブドリ」のピンチを
救います。おまけに、「三上先生」が頭を打ちつけて亡くなった
コンクリートブロックまで持ってきて「ブドリ」を励まします。

すると、息吹き返した「ブドリ」は「ヒサコ」に襲いかかります。
が、そのナイフは、「ヤゴ」のブロックにあい、いつか「小夜子」に
斬りかかった「ヤゴ」を「ブドリ」が間に入ってたしなめたのと、
反対のシーンが展開します。

ところが、ずっと「ヒサコ」に虐げられてきた「自閉症児」が
激昂して「ヒサコ」をはがいじめにすると、再び「ブドリ」の
怒りが噴出、「ヤゴ」は自分の耳を切りとり、「ブドリ」を鎮める。
2幕はここで終了となります。

3幕。再び1幕と同じ合羽屋の前で物語が展開します。
「ヤゴ」はその後、合羽屋の前の自らの家で眠り続けています。
そんな「ヤゴ」を励まそうと、「男」は「小夜子」を頼んで
「ヤゴ」に話しかけてくれるよう説得します。

この説得の押し引きは駆け引きに充ちていて面白い。
基本的に「小夜子」は「ヤゴ」をストーカー的に嫌っているわけ
ですが、よく読むと、「ヤゴ」が自分に向ける好意にまんざらでも
ないところもある。それに「合羽屋」との夫婦仲も円満では
ないようでもある。「男」はそれにつけこんで・・・

といったところで昨日はタイムアップ。
来週は「男」と「小夜子」の会話の復習から再開します。








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