9/28(日)清川村での『奇妙なマザーグースの話』(椎野)

2025年9月29日 Posted in 劇団員note
素朴な音色と版画絵ともに、
ちょこっと日常からはみ出していくような
マザーグースの奇妙な物語が歌い語られる、
音楽絵本『奇妙なマザーグースの話』に私も行ってまいりました。

場所は、清川村。
神奈川県に長年住んでいますが、行ったことのない場所は多いもので、
清川村もはじめて行く場所。
近くにはキャンプ場や、
神奈川県内の2/3の地域に水を送り出すという巨大な宮ヶ瀬ダム、
牧場などがあるそうで、
緑迫る景色にマイナスイオンを存分に感じて参りました。

チェンバロのような響きを持つ、ヴァージナルという楽器、
それと、バロック・ハープの素朴な音色は
個人的に唐さんのいくつかの作品の導入に合うんじゃないかなと感じました。

"枝に吊られたゆりかごの赤ちゃんが
風に吹かれて枝ごとおちた"

というような、なかなか恐ろしい内容の子守唄が
美しくやさしい声で歌われ、
下の娘は、見事に眠りについてしまいましたが、
ああ、ここはお釈迦さまのいる場所かもしれない、
そしてお釈迦さまは、赤ちゃんが落ちても、
「あら、落ちたのね」
と少しも動揺せず悠然とした佇まいがあるように見えて、
不思議な感覚を起こさせてくれました。

絵本として大写しされる、版画作品は、
どの登場人物も表情が愛くるしく、
屈託のない表情に、ちょっとした狂気も感じます。

昔々の人間が語り継いできた、
子供にきかせる物語。
息子は「あの歌はちょっと春日野が言いそうだよね」
と感想を伝えてくれました。

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