2/24(水)講座のたのしみ!

2021年2月24日
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↑オンライン講座を支える唐ゼミ☆の面々

昨晩、2020年度「芝居の大学」の初回を行いました。
ゲストは、日大名誉教授の本杉省三先生。
劇場建築計画の大家である先生に、
「劇場の原初としての屋外劇空間」というテーマで語って頂き、
極めて充実しました。極端にいえば、学生時代以来、
学問する喜びを堪能し、もっともっと勉強したいぜ!
そう痛感して現在に至ります。

「屋外劇」といえば、私たちの専門です。
もちろんテント演劇が中心ですが、
2014年と2015年には、トラック演劇・野外演劇も手掛けてきました。
また関係筋には、こだわりを持ってそれぞれの仮設劇場公演に
挑んでいる仲間や知り合いが大勢いる。

唐組や新宿梁山泊はもとより、佐藤信さんの黒テント、
桃山邑さんの水族館劇場、やなぎみわさんのトレーラー演劇、
武田一度さんの犯罪友の会、近畿大学に遠征した時に接した未知座小劇場、
いつか横浜公演会場をご紹介した劇団どくんご。維新派、などなど。

面白いのは、本杉先生の手で紹介される
人類史的な事例と、そういった知り合いが行っている表現が
いちいち重なるのです。

山を切り出してつくられた郊外の野外劇場。
建物の中庭を使って作られた劇空間。
ページェントワゴンを用いた簡易ステージ。
時には花火まで上がる野外舞台。
動物も登場させる野外劇の魅力。

先生が紹介して下さるたび、それぞれに、
何だ、オレたちがやっていることと同じじゃないか。
そう思うのです。

何か、古代の人々や、中世の人々と仲間になったような喜びを覚えました。
人類が連綿と続けてきた営みを引き継ぎながら、
現在の自分たちの表現がある実感が湧きます。

2014年の秋。
大阪で行ったトラック演劇のゲネプロを観にきてくださった椿昇さんが、
「ルーマニアあたり、東ヨーロッパの田舎で芝居を観ているみたいだ!」
と褒めて(?)くださいましたが、その意味が改めて分かりました。

人間は屋内劇場の利便性にかまけてしまいがちだけれど、
思い切って不便な表現に飛び出すことで、表現は活力を得るという話をしました。
また、野外劇が、やりたくなってきました!

「芝居の大学」第3回のテーマは、「サーカス・大道芸」です。
私が文筆のファンでもある、サーカス学会会長・大島幹雄先生を
お迎えします! Zoomでの開催。受講料は無料です。参加したい方はぜひ!
https://www.kaat.jp/d/shibaino_daigaku202102

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