6/18(金)耳を切る

2021年6月18日
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↑先日は会議で鎌倉に行き、見事なアジサイに囲まれました。

ずっと同じ床屋さんに通っています。
横浜に暮らして22年経ちますが、私が利用している床屋は2軒目。
1軒目は、店舗自体が引っ越してしまったので、2軒目に移行しました。
というように、通い始めたら余程のことがない限り、
お店を変えないのが自分の習性です。

そこで、先日にちょっと変わったことがありました。
弘法も筆の誤り。猿も木から落ちる。
腕利きの床屋さんの手元が狂って、
私の耳の先にカミソリがチョンと当たってしまったのです。

痛みからして少しの傷ですが、流血したらしいです。
らしい、と書いたのは、私はメガネをはずすとド近眼なので、
自分自身は血を見ずにすみました。
情けないもので、指先をカッターで切るなど、
ちょっとでも血を見ると気が遠くなってしまう自分は、
この時ばかりは目の悪さに助けられました。

メンタムをたっぷり塗ってもらってすぐに止血したらしいのですが、
当然ながら床屋さんは平身低頭で、こちらが気の毒になるくらいでした。

しかし、自分はなかなかに得難い経験をさせてもらいました。
とにかく耳からは、よく血が出ることがわかったのです。
ほら、よく健康のために、耳を引っ張ったりツボを押したりしますね。
要するに、それだけ耳には血管が集まっているということが、
今回身を以って体感できました。

翻って、現在、再演を目指している『唐版 風の又三郎』には、
主人公の青年・織部(オリベ)が耳を切られる場面がある。
今回の実体験を踏まえると、去年の血のりの量はいかにも甘かった。
耳を切られる場面のクローズアップが物足りなかった。
ということがよくわかりました。

何事も経験です。ゴッホもカイジも耳を丸ごと切断した人々ですが、
彼らがどれだけの流血を伴ったのか、完全に想像できました。

あれから1週間、すでにカサブタも取れそうです。
劇の飛躍に向けて、とても大きなヒントを得ることができました。

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