9/25(月)悪魔のしるしをみた/津内口

2023年9月25日
先日、かねてより憧れていた悪魔のしるしの「搬入プロジェクト」をみてきました!

搬入プロジェクトとは、文字通り「建物の中に物体を搬入をする」という作品で、
建物にぎりぎり入るサイズの物体を設計・制作し、その物体をみんなで力を合わせて運び込む、
作家いわく「おみこしと知恵の輪を合わせたような作品」なのです。

...と、文字だけでみても、わかるようなわからないような...?なので
ぜひ実物をみてみたい!と思っていました。

赤とピンクのもけもけで包まれたなんとも形容しがたい形の巨大物体が担がれ、
声を掛け合い、木の枝をかわしながら、道中猛烈に降ったゲリラ豪雨も演出に
丸の内のオフィス街を運ばれる様子はなんとも壮観でありましたが、
やはり最終目的地のビルへの搬入がクライマックスでした。

IMG_7324.jpg
(建物に入る前に、模型を使ってシュミレーションと手順説明。手がこんでいる!)

文字通り「ギリギリ入るサイズ」で設計された物体は中々思うようには搬入できず。
「いけた!」と思っても、蛇のおもちゃのように繋がれた物体の関節部分がエントランスの天井や
自動ドアの枠に引っかかり一進一退を繰り返しました。

指示系統も担ぎ手も観客も、どうやったらこの物体がこの難所を切り抜け搬入することができるのかあーでもないこーでもないとそれぞれに頭をめぐらし、その一挙手一投足を(それぞれに雑談も挟みながら)時に固唾を飲んで見守る。
入らない苦しさと焦り、通った時の安堵感と達成感、
強制されているわけでもないのに生まれる不思議な一体感がありました。

演劇的な瞬間は日常の細部に宿っているのだなあ。

また見たい!参加したい!!あとを引く楽しさのある最高の体験でした。

津内口












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