9/3(土)劇中歌WSレポート

2022年9月 4日
今月から『夜叉綺想』に取り組みはじめました!
この戯曲は2013年に唐ゼミで上演した作品。

というわけで、まずは課題曲。
ヒロインは牛乃京子。

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♪ 海はぬれるだけ ぬれていて
砂はカラカラ 乾いていたよ
雲が見えるわけがない
空に雲などなかったからね

飛ぶ鳥もなく
躍り上がる鮫もなく
殺すあたしの 息になびいて
夏はじっと 背中を丸める
すると海は水銀 漂うコンブの林をぬけて
あたしは 三十七度二分の深さに 降りていく

復讐を試みる牛乃京子が実行に移すまでの
長い時間が感じられる歌。

水銀、コンブ、三十七度二分
戯曲を読んでいくと、復讐のアイテムとして現れてきます。

今日読んだ場面は、冒頭、いきなりの長ぜりふ。
パジャマを万引きした牛乃京子が、身元引き受け人として
ある青年の名前を出す。
その青年は、野口。この野口が刑事に牛乃との関係性を尋ねられ
答え始めるところから始まる。そのせりふ、およそ3ページ!
映画館で「ねい、都コンブを買いはしませんでしたか?」と言われ、
買った覚えのない男は彼女のことを振り払って映画館を出た
というだけの内容。

場面は変わり、牛乃京子の方は、
知らないと言われるのも当然。その方がいいんです。
そんなことで傷つく甘ちゃんじゃありませんから。
と、婦警ににこやかに話す。
そこでおもむろに体温を測り、37.2度。
「今度は、お前の番だ」

と何やら気になる一言を残していきます。

と今日はここまで!
このヒロインの素性をどんどん探っていきたいと思います。
では、また来週!!

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