『鐵假面』のあらすじ

2007年5月 8日 Posted in 12_鐵假面

緑の匂いが強くなってくる五月。
草木はのびのびと伸びているようです。

そして、日が長くなってきました。
本番を迎える6月の頃にはもっと長くなり、
アスファルトの日に焼けた匂いと
地面からの熱とに夏を感じずにはいられなくなっているでしょう。

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劇団唐ゼミ☆第十二回公演
『鐵假面(てっかめん)』

<あらすじ>
都会の掃き溜め公衆便所に、一人の青年がやって来た。

家業のタタミ屋を継いで数年間、
零細の工場に生きる青年はいつもかつての紙芝居『少年王者』を夢みていた。
悪を撃つ主人公・真吾や恋人のヒロイン・スイ子に憧れる毎日。
ある日東京中の公衆便所に現れた「有志来たれ」の落書きを目にした彼は、
自らも少年王者たるべくやって来たのだ。

そこで出会ったのは、
情夫を殺害した殺人犯の姉テル子を連れて放浪する旅を続ける妹にして
「スイ子」の名を持つ女だった。

さらに現れたのは毎夜この場にたむろする乞食達、
そして戦火の満州に渡ったきりだった叔父さんが帰って来て…。


「あたしはもっと遠くにゆきたいんだ。
このボストン・バッグを手にあの森の一番深いところまで。
ああ、銀バエが群がっている。あたしはあそこで象になるんだ。
月の光をあびて青く光る象になるんだ!」


ついに公園に集う者たちによる魔の裁判が始まった。
生首抱えた女の咆哮が夜空をつんざく!

<Toshinobu Adachi>


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