春一番
2005年4月 8日 Posted in 2006以前
四月六日。少し汗ばむほどの暖かさが、春の訪れを感じさせる横浜国立大学キャンパス。いつもは唐ゼミの蒼テントが建つ八号館裏に、バーベキューセットがずらりと並んだ。
この日は、新一年生の入学オリエンテーションが各学部行われた。期待と不安に胸を膨らませている新入生を、肉と野菜と景気づけの乾杯で歓迎しようという企画を、唐ゼミ劇団員、伊吹、小林、田村、山崎の四名は同学年のマルチメディア文化課程二年生とたてた。
新入生歓迎企画は、マルチメディア文化課程内の伝統行事になりつつある。
この企画のはじまりは、四年前、唐ゼミ演出の中野敦之が、当時主催していた劇団「八秒台劇場」の劇団員と共にはじめたのがはじまりだ。そのときもバーベキューを振る舞った。ここ二年ばかりはハヤシライスでの歓迎だったが、唐ゼミのスペシャルサポーターを務める室井尚教授のはからいもあり、紆余曲折を経て“景気づけの乾杯”とバーベキューが復活した。
午後三時。青空の下、明るい乾杯の声が響く。
「新入生の半数ほどが参加するだろう」という企画側の予想を裏切り、ほぼ全員が出席した。教授陣も交え大盛況だった。自己紹介をし合って友達になるもの。教授や先輩に大学生活の話に耳を傾けるもの。静かだった八号館裏が、唐ゼミの公演とはまた違ったエネルギーで活気づく。
こうして、新たな出会いがおき、新しいものに触れ、それぞれがそれぞれの新しいスタートを切る。……そんな季節である。
唐ゼミもこの春、新体制となり、変化した環境の下で新たなスタートを切った。
これからどんな人と出会い、どんなものに触れていくのか。……今後も期待してもらいたい。そんなことを思う春の昼下がりである。
<田村 団>
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