木曜日

2005年6月 3日 Posted in 2006以前

毎週木曜日はミーティングの日だ。

今回の特別新人公演に参加している「煉夢術」チーム、唐組参加チーム、次の公演を控えて今回はお休みしているメンバー。皆が久しぶりに顔を合わせる。
劇団唐ゼミ★が、全員集合する大事な日なのだ。
今日のミーティングでの連絡事項は、主に秋の新国立劇場公演について。
ギャラの大枠、オペレーション(音響、照明操作)は基本的に劇団メンバーがやることになったということ、舞台空間についての決定事項、劇場はどこまで我々の個性を出して工夫・装飾していいのか話し合っているということ、初演時にダブルキャストだった「盲導犬」はシングルキャストにするつもりであること、「黒いチューリップ」のオーディションの応募状況・・・
どれも従来のテント公演ではお目にかからぬ話題・問題である。このような話を報告され、相談していくと、天下の新国立劇場で公演するということが、徐々にリアルになってくるというものである。
「煉夢術」が終わった何日か後には、もう劇場公演の舞台装置作りが始まる。だんだん「まだ先のこと」とは言ってられなくなってきたようだ。

「煉夢術」にも新しい風が吹いた。

今回、主人公の「男」が歌う歌の原曲が残っていなかったため、いつも曲や伴奏作りをお願いしている佐藤悠介氏(詳しくは裏・唐ゼミ★の「お世話になっている人々」参照。)に作曲を依頼していた。
今日、その音が届いたのだ。ミーティング時に全員で聴いたのだが、出来の素晴らしさに一同感嘆の声。戯曲の謎解きにも重要なキーワードがちりばめられた歌詞が、渋くてかっこいいメロディーに乗せられる・・・劇に新たなスパイスが加えられて、締りと深みが加わった感じだ。
toki

ミーティング後は、冒頭の男の独白を軽く稽古し、それぞれの小道具作りを進めた。
様々なモチーフが登場する「煉夢術」は、どれだけ魅力的な小道具が作れるかも、劇の重要な鍵となる。物・身・心、どれもクオリティーを上げなければならない時期に差し掛かっている。

来週はいよいよテント建てだ。

〈タムラ団〉


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