伊吹卓光が、小川尊に挑む!!

2005年8月11日 Posted in 2006以前

稽古開始二日目。
天気は曇り。

朝は体を起こすために十分に体をほぐしたり、
お互いの確認をする時間に当てられる。
また、全体稽古前に、演出中野が抜き稽古する時間に当てられる。

さて、”影破里夫”の役が新堀、渡辺で落ち着きそうだ。
”銀杏”役の椎野、禿との組み合わせは、
前回同様、新堀と椎野、渡辺と禿となりそうだ。
お互いの呼吸を既にしりつくしている者同士、前回の反省点は既に洗い出している。
昨年の”破里夫と銀杏”の関係から一歩進んだ関係を生み出す予感が稽古からひしひし伝わってくる。


今回、最も激しい役取りに挑んでいるのが、伊吹卓光だ。
演劇は大学に入学してから始めた彼は、
昨年の『盲導犬』で研修生の一人を演じ、
同年の『黒いチューリップ』では”ナルヒサ”役を勝ち取った。
特別新人公演『煉夢術』で禿の相手役を務め上げ、
実力をめきめきとつけてきている。
その彼に、演出中野が今回チャンスを与えた。
これに応えるかどうかは彼次第だ。

その伊吹が脅かしたい相手が、小川尊だ。
唐ゼミ★の中で最も身長が高い色男で、姿に似合わず、ダイナミックな演技をする役者だ。
唐ゼミ第五回公演『少女都市からの呼び声』から唐ゼミ★に入団している小川は、
昨年の唐組『眠りオルゴール』にも出演。
その実力を目に見える速さで、急激に伸ばし、
これから自分がもっと伸びる為に次の課題が見えている役者だ。
その彼に、伊吹が挑む!


『盲導犬』は役取り合戦がいっそう激しくなっている。
全く違ったベクトルを持つ役者達だ。
ダブルキャストだが、演出は同じでも出来上がってくるものは異なったものになる。
二つのヴァージョンを見ていただければ、言っていることを納得していただけると思う。
それぞれの性質が十分に反映された舞台になること請け合いだ。


<Toshinobu Adachi>


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