日に一歩 —焦りが出ますが、しっかりと
本日の唐ゼミ★は、作業を中心とした日となった。
朝から『黒いチューリップ』の舞台装置の美術を中心に作業を行った。
昼からは、演出中野が選んだ箇所の抜き稽古をしつつ、作業は続けられた。
なかなか思うような作業が出来ない日が続いている。
各個人が役者へ変化していく時期であるので、作業よりも稽古の方に重心が移っている。
稽古と作業の丁度良いバランスになるまでにはまだ時間がかかる。
作業の方は、今、我慢の時期だと言ってよいだろう。
今日が作業の日に当てられ、思ったよりも作業が進まなかったが、あまり欲張りすぎてもいけない。
急ぎすぎて、いい加減なものを作る結果にならないように、じっくり作る。
それが今の時期だ。
作業において、唐ゼミ★でもっとも頭を悩ませるのが、買い出しだ。
これまでは、慣れた作業場であった。
そのため、周辺の地理に詳しく、買い出しもスムーズに行えたのだが、
花伝舎近辺では、ホームセンターを見つける事が難しい。
金物屋など、探すにも色々人に聞かなくてはならない。
必要なものが必要な時に手に入らないのは、大変な痛手だ。
変更点をスムーズに行う事がままならない。
松田、奮闘しています!
松田尚之。
宮崎県出身の彼は、高校の頃、演劇をしようと志すも、高校の演劇部が機能していなかったらしい。
ということで、小さな頃からしていた合唱部へ入部した。
歌うと甘い声に、中野のお気に入りの歌い手だ。
身長が今回『黒いチューリップ』で主演をする土岐泰章と同じで160cm前半と低い。
大学入学後、唐ゼミ★に見学のつもりでやってきたところを、そのまま入団することになった。
特別新人公演『煉夢術』では、台詞らしい台詞は無かったのだが、
その異様さから、その場にいるだけで、観客の頭の中に彼の幻影を焼き付ける事に成功している。
その彼だが、入団した時期が時期だったため、
今回の新国立公園THE LOFT公演では、オーディション合格をして、唐ゼミ★の新国立公演の参加となった。
『黒いチューリップ』のオーディション合格だったが、 彼自身は、『盲導犬』の方にも出演が決定している。
「『盲導犬』に出られる事は光栄です』と語る彼だが、
役者として、特別新人公演のように観客に幻影を焼き付ける事が出来るかが、今回の課題だ。
周りの先輩から、様々なものを吸収し、今後に活かしてもらいたい。
劇団員が身近にお世話になっている人、松森さん
松森望宏さん。
唐ゼミ★の製作担当の伊澤さんと同様に、唐ゼミ★と最も密接に様々な事をお世話してくれる人物だ。
劇団員と年齢も近く、親しみやすい。
様々な気配りに、恐縮しっぱなしの劇団員。
このような細やかな気配りをされるのに慣れていない劇団員にとって、いささか照れる。
これから、本番が終わるまで、ずっと唐ゼミ★のお世話をしてくれるとの事だ。
まだまだ本番まで期間がある。
長い付き合いになる松森さんに、感謝の気持ちを忘れずに、日々の稽古と作業に向かう劇団員だった。
<Toshinobu Adachi>
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