『黒いチューリップ』—黒い花びら回転開始
2005年8月23日 Posted in 2006以前
いよいよ『黒いチューリップ』の稽古がはじまった。
やはり『黒いチューリップ』での集団の持つパワーは凄まじいものだ。
個性をぶつけあうシーン、集団が力を合わせるシーン。
1+1が2ではない、複雑に絡み合った力を発揮する。
それぞれの役者が、名前を持つ役柄の魅力を拡大してくれる。
人ひとりの力は弱いが、人が力を合わせたときの力は凄まじいという事がよくわかる。
今日の稽古では、個性をぶつけ合うシーンと、
集団が力を合わせるシーンのルールの確認を行った。
オーディションを勝ち抜いてきた役者達は、すぐにそれらを吸収し、次の段階へと進む。
唐ゼミ★もその力に劣らぬため、その力を借りるため、稽古を重ねていく。
さて、本日稽古開始とともに、作業へも参加してもらった。
普段、役者として活躍する彼らは、”作る”という作業は滅多にしないらしい。
逆に、片付けの際に“壊す”という作業をしている事が多いようだ。
是非この機会に、作る作業を経験した上での役者の強度がどのようなものか経験してもらいたい。
パネルの強度がどの程度のものか知れば、何処まで無茶できるか分かる。
舞台上で“壊す”行動はマイナスにしか働かないが、
“壊す”強度ぎりぎりの行動は、肉薄した迫力を持つ。
その紙一重がどういったものか。
普通の役者では経験できないものを、今回の作業を通して経験してもらいたい。
<Toshinobu Adachi>
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