本日の稽古

2005年9月10日 Posted in 2006以前

本日は午前中に唐さんがおみえになりました。
十月からはじまる唐組秋公演『カーテン』の稽古前の少しの空き時間に来ていただいた。
舞台セットと含め、今回目玉とも言うべき“例のもの”について助言をいただいた。

実際の舞台セットを組み、実際の間尺で稽古を進めている間に、
新しいアイディア、改良点など、大きな事から小さい事まで次々に洗い出される。
昨日から今日にかけて、大きな仕掛けが一つ増えた。
Cリハーサル使用時間が夜十時までのため、
深夜作業が新国立劇場では出来ない。
そのため、ホームである大学までパネルなどを運び、深夜作業を行った。
七月から八月あたまの花伝舎入りまでの間で行っていた作業を思い出される。

今日の稽古は、徹夜明けの状態での稽古だった。
身体的にきつい稽古になったが、
「疲れているときの方が、誤摩化しがきかない」と演出中野が言う通り、
役者それぞれ、自分の問題点がよく分かったことだろう。

『黒いチューリップ』、『盲導犬』の二つの戯曲を同時稽古していく事は、
通常の二倍以上の労力を使っているのではないだろうか。
稽古は、演出に見てもらうべき点と、個人で潰しておかなくてはならない課題がある。
今回の公演で、役者それぞれの演劇に対するスタンスがあらわになる事だろう。

<Toshinobu Adachi>


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