『盲導犬』総当たり!
『盲導犬』の通し稽古は、禿&渡辺、椎野&新堀のツーヴァージョンあるため、
日に、二回通し稽古は行われる。
これで、身体的にきついのは、フーテン少年役の前田、先生役の杉山、研修生タダハル役の小川だ。
『黒いチューリップ』よりも上演時間は二時間弱と短いが、一幕もので、休憩は無い。
そして、何より、アクションが激しいのが『盲導犬』だ。
疲労がたまりすぎてないか、少し心配だ。
もちろん、禿&渡辺、椎野&新堀たちの疲労も心配だ。
片方がやっているときは裏方に徹しているとはいえ、
出演しているときは、全体の八割程を舞台上で過ごす彼らは、『黒いチューリップ』でも大役を担っている。
日替り公演で片方の演目がツーヴァージョンあるというのは、現状としてなかなかに大変だ。
楽は決してさせてもらえない。
きついだろうと思っていた。
しかし、そういった現場で、最良の策を練るのは、大変に面白い。
自分でも、理解しがたいものが突発的に生まれるからだ。
そして、『盲導犬』は演出を付け加えていった結果、
『黒いチューリップ』参加メンバーにも、裏方で手伝っていただく事になった。
人手が足りなかった事で前回できなかった演出も可能性になり、
演出中野から、次々に演出アイディアが生まれているようだ。
総当たりで『盲導犬』も公演する事になり、心強い限りだ。
<巨大バッタの奇跡>
オフィシャルページ
室井尚教授のサイト
アートンの本の紹介
ア−トン特集
以前紹介した、室井尚著『バッタの奇跡』が9/11に発売されました。
発売日前に、私は「唐ゼミ★全体に」と室井教授自身から本を受け取りました。
早速、皆に軽く回した後、新国立劇場の行き帰りの電車内で読ませてもらっています。
“かなり面白い”といのが正直な感想です。
一つの作品の始まりから現在までのプロセスを踏んでいるので、
自分が同様の経験を踏んでいるかのような錯覚に襲われます。
中身自体、頭の悪い私のようなものにでも理解できるように、判りやすく書かれています。
ありがたい限りです。
是非とも、小学生や中学生にも読んでもらいたいなぁ、と勝手に思っています。
彼らにも容易に理解できる読み物です。
“夢”を語るのは容易く、“夢”を実現できる人はほんの一握り。
実現までに、現実と闘わなくてはならない。
その中で、信頼できる人がどれ程ありがたいか、ほんとよくわかります。
この本では、演出の中野も名前が出てきます(他にも新堀の名前も出てきます)。
唐ゼミ★以外で活動している姿が書かれています。
また、現在の唐ゼミ★のメンバーの多くが現場に参加していた作品だけに、
今月の 新国立公園と同時に発売される『教室を路地に! 横浜国大vs紅テント2739日』と
連作本として位置づけて読んでもらえると、大変に面白いと思います。
丁度、第二回公演『腰巻きお仙 —義理人情いろはにほへと篇』の稽古と同時に進行していたので。
この『インセクトワールド』は、現在の唐ゼミ★を裏で手伝っていただいている方々と引き合わせてくれた作品です。
唐ゼミ★としても、重要な出来事でした。
こんな事でもなければ、電脳系、デザイン系、何系にも属さない人間が
交錯する事は無かったでしょう。
是非、手に取って読んでもらいたい本です。
<Toshinobu Adachi>
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