引っ越し完了 いよいよ…
Cリハーサル室から小劇場へ、今回使われる全ての道具が運び込まれた。
そして、今回の使用に舞台が組まれていった。
唐組より舞台監督の鳥山さん、舞台美術の久保井さん以外に、辻さん、稲荷さん、丸山さんといった唐組の重鎮達と数人が、助っ人に颯爽とあらわれた。何にもまして心強い助っ人があらわれた。
朝からTCSのスタッフ十数名によって、我々が今回使う舞台の基礎を、Cリハーサル室からお世話になっている小林さんを中心に次々と組んでいった。
さすが、手慣れたもので物凄い速さで組まれていく。
その間に、我々は荷の整理や、唐組ではよく使われるが新国立ではあまり使わないだろう丸太の荷降など、舞台とは別のところで動いていた。
昼もまわり、一息付いた後で、櫓を組んでいった。
ここで、唐組が本格的に登場。
午前中は鳥山さんの指示のもと、ロビーに装飾を施していたので、舞台自体に関わることはなかったが、いよいよ動きだした。
今回の櫓組は、いつも唐組で組むものより高く大きい。
初めはややてこずったようだが、地面も平らでしっかりしており、風もない中での作業だ。
現場での適応能力に優れている彼らはすぐに慣れ、いつもと変わらない作業にしてしまった。
舞台基礎、櫓。この二つができたあと、やっと唐ゼミ★の出番。
『黒いチューリップ』セットを組んでいった。
これは慣れたもの。少しばかり置く空間が変わったくらいで、後は変わりない。
時間をかけず、すぐに終わらせることができた。
ペースとしてはどうだろうか。予定より早く作業が進んでいるように思う。
これは、二つの集団、唐組と新国立劇場側のTCSとをうまくまとめあげている鳥山さんと小林さんの二人の力が大きいだろう。
両方ともプロであり、今までの経験をもとにさまざまな作業をこなしていく。
かたやテントで、かたや劇場で鍛え上げたのだから、お互いにやり方の違う点でストレスを感じることも多々あるだろう。
このストレスを最小限に押さえられているのは二人の力が大きい。
唐ゼミ★は狭間の集団のような位置にいる。
二集団の力を借りている。
どちらも僕らのためにあれこれ頭をひねってくれている。
唐組とTCS。
初めての経験をお互いに共有して、唐ゼミ★も初めての経験をする。
三者三様の形態をもちつつ、ここから生み出されるものとはなんだろう。
1+1=2とならないのが現場だ。
マイナスにもプラスにも変化する。
ならば、1+1+1=3は…?
3というバランスの中で生み出されるもの。それは劇場で是非見てみてください。
予測不能ですから。
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