一日二回!!
2005年10月 4日 Posted in 2006以前
『盲導犬』の一日二回公演。
昼一時、夜六時と公演を行った。
昼は、禿(とく)&渡辺。夜は椎野&新堀。
ダブルキャストを一日でいっぺんに見れる日となった。
追加公演となった六時の回は、チケットの売れ行きは、追加でない公演とは違い、
ゆっくりした売れ行きだったようです。
それも、前日にはほぼ売り切れ、当日券も結構な枚数が出たようです。
昼の回と夜の回とも、全く違う公演になった。
まず、昼の回は、いままでに経験した事も無いような反応が客席から返ってきて、
「こんなところでも反応があったのか」と素直に驚いた。
観客が何を聞いているのか。
稽古からある程度どのような反応があるか想定しているのだが、毎日違う観客を相手にしているのだ。
その場で処理をしていかなくてはならない事も多々ある。
柔軟に即反応しなければならない。
それも、日頃の稽古の土台があってのもの。
そうした細部で、観ている側も、どれ程稽古を積んでいるか見抜くだろう。
夜の回は、二回公演という事もあり、ダブルキャストではない役者が、
昼の公演をふまえ、夜の回に即反省を生かせる。
昼の回で失った体力をある程度回復させ、修正をし、死力を尽くす。
これが夜の回となった。
劇団員、後先を考えていないメンバーばかりだ。
昼の回に余力を残して夜の回を迎えたものはいない。
全身全霊で絶えず向かっている。
それは、はっきり言えば、無謀だろう。
だが、まだまだ未熟な面がある劇団員は、
未熟を“何か”で補わなくては劇自体が成り立たない。
そのために、全身全霊なのだ。
演出中野がどれ程よい演出を付けても、
役者がそれに答えなくては、実現しない。
実現のために、絶えず、全身で当たっている。
それが唐ゼミ★だ。
<Toshinobu Adachi>
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