いよいよ残り二公演です!!
本日は、『黒いチューリップ』の公演が行われた。
これで、『黒いチューリップ』の公演も10/9の残り一回となった。
回を重ねるごとに、新国立劇場小劇場にも慣れてきた。
それと同時に、いつもと違う観客の反応にも対応できるようになってきた。
唐ゼミ★の公演の中で、今回の公演は今までの観客層とは全く違う。
大学での公演では、20代前後とそれ以上の年齢の方との比が、8:2くらいだ。
大学外での東京公演などでは、6:4くらいで、若い観客が多かった。
だが、今回の新国立劇場での公演では、1:9くらいの割合で、若い観客は極端に少ない。
それと、これまで公演で40代、50代くらいの観客が最高齢であったのだが、
今回は、定年達している観客の方も、かなりおられた。
彼らは、状況劇場時代の唐さんを知る人達であり、当時の世相をつい昨日の事のように知っている人達だ。
戯曲の中の”言葉”に大きく反応するのもうなずける。
この反応に始め戸惑う事があった。
だが、思いもよらなかったところに反応してもらうことで、
当時の世相の臭いを感じる事が出来た。
勉強になるところだ。
また、全世代共通して伝わるものがある。
今回の公演を通して、実体験として経験できた事は大きな自信だ。
そして、これは、どのような公演をしていても重要な事だ。
この世代を超えた伝達は、人間の本能に直撃しているものだろう。
唐ゼミ★は、この貴重な体験を後二回の公演に更に濃密に活かしていく。
頭で考えて、体で感じてほしい。
明日は、『盲導犬』の最終日だ。
ダブルキャストで行われたこの公演で、既に禿(とく)&渡辺ヴァージョンは終了している。
椎野&新堀ヴァージョンが『盲導犬』の最後の日を務める。
唐ゼミ★で今後この戯曲がやられることがあるのだろうか。
やるにしても、同じキャスティングなのだろうか。
そんな事を考えると、感慨深い。
だが、主役を務める二人には、そんな事を考える余裕は無いだろう。
全身全霊で、明日の『盲導犬』の幕を閉じてくれる事だろう。
この二人をどこまでもり立てることができるのか。
脇を固める我々は、それに全身全霊、全力で向かう。
<Toshinobu Adachi>
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