杉山雄樹、『唐版 俳優修行』に客演!!
3月に公演される松本修演出の「唐版 俳優修行」に
劇団唐ゼミ★から杉山雄樹が客演する。
松本さんからの依頼で引き受けた杉山は、
外部公演で、どのようなものを見せるのか、策を練っているようだ。
『唐版 俳優修行』
作・唐十郎
演出・松本修
2006年3月17日〜26日 中野光座
<Toshinobu Adachi>
杉山雄樹は、唐ゼミ第五回『少女都市からの呼び声』で老人の一人を演じたのが初舞台だ。
次に、第六回『鉛の心臓』でサンドイッチマン&バーテンを演じ、
そこで共演したサーカス劇場を主催清末浩平の『リヴァイアサン』に
渡辺幸作、安達俊信、古川望と共に客演した。
杉山自身を認知されるようになったのは、みなとみらい公演『ジョン・シルバー』からだ。
また、彼の人気を決定づけたのは、第七回公演『盲導犬』だ。
その杉山だが、実は、唐ゼミ★に入った時には、役者をやるとは全く考えていなかった。
第四回公演『動物園が消える日』を見て、面白いと思い、制作を手伝うということで入団してきた。
だが、中野が杉山に出演してくれるように依頼すると、快く承諾し、
そこから彼自身、想像すらしていなかった役者人生が始まった。
杉山の演技は、既に初舞台から不気味であった。
『少女都市からの呼び声』の老人の一人、心中している夫婦の妻役という設定を自分で決めて演じていたが、
この役を演じたとき、杉山は、自ら考えた演出、
最前列の観客一人を切なくも初々しい視線でなめまわすという演技をした。
『鉛の心臓』では、頭の悪いバーテンを声の出し方、動きまで計算の上で作り上げていた。
また、客演した『リヴァイアサン』では、ごく短い出演、台詞であったにもかかわらず、
場をすべて奪い去っていった。
さて、その杉山が、今度は『唐版 俳優修行』に出演。
彼の独特の不気味さと、一瞬にして場をさらう力がどのように発揮されるか。
楽しみに公演まで待ちましょう。
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