M-Pro始動

2007年12月 1日 Posted in 2007

劇団唐ゼミ☆サポーターである横浜国立大学の室井尚教授の室井尚プロデュース第一弾として石森史郎氏を迎えて上映会とトークショーを繰り広げます。
その名も…






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「シナリオの世界・石森史郎の世界
        ー「約束」(1972)とトークショー」

横浜国立大学教育八号館103号室
   12月7日(金)
   16:30〜19:00(16:15開場)
   入場自由






石森氏は、劇団唐ゼミ☆特別追加公演『鐵假面』の井の頭公園での公演で
初めてご来場いただき、ご好評をいただきました。

その石森氏と室井教授によるトークショー。
どのようなことが繰り広げられるのでしょうか。


今回のトークショーには唐ゼミ☆も陰ながら協力をしています。


今回上映される『約束』は1972年の作品。
作品そのものに凄い力を持っていますので、
圧倒されっぱなしにならないようにご注意下さい。

状況劇場時代の唐さんが『二都物語』、
そして今回唐ゼミ☆が35年ぶり上演にこぎつけた『鐵假面』の公演を行っていた時代です。
その時代を丸ごと知るという意味でも、今回の上演、面白いと思います。


こんな機会は滅多にありません。
是非、足を運んで下さい。
また開場で劇団員を見つけて下さったら、お気軽声をかけて下さい。

<アダチトシノブ>






【M-Proとは】
メディア研究講座の室井尚がこれぞ!と思われるゲストを迎えて、 学生諸君に「表現とは何か?」、「生とは何か?」をラディカルに問いかけるシリーズ、第一弾。
 第一回は、高校時代の室井に大きな衝撃を与え、一時は映画監督を目指そうとまで思いつめさせた 幻の名作「約束」(毎日映画コンクール脚本賞・芸術選奨文部大臣新人賞受賞)の上映会と、 その作者であり、大学一年(19歳)の時に書いたシナリオが認められてシナリオ作家の道を歩み出した、 シナリオ作家・石森史郎氏との対談をお送りする。
 室井は高校時代にこの映画に出会ってから35年ぶりに石森さんと巡り会った。 「約束」に胸躍らせた高校時代の日々が鮮やかに蘇ると同時に、果たして自分はその日々を乗り越えて来たのだろうか、 それとも今でもその時空に留まり続けているのだろうかと自問自答を繰り返している。その思いのすべてをこのイベントにぶつけたいと思う。

【石森史郎】
 日活の石原裕次郎主演「夜霧よ今夜もありがとう」、松竹映画の「旅の重さ」「同棲時代」、 アニメ映画版「銀河鉄道999」、寺山修司監督「ボクサー」、大林宣彦監督「青春デンデケデケ」「理由」 「転校生―さよなら、あなた」、 NHKテレビ小説「水色のとき」などのシナリオライターとして知られ、半世紀に渡って良質の映画、テレビドラマを生み出して来た。
 現在は「青春シナリオ塾」を主催。若い才能を育成している。


【「約束」】
「約束」
 70年安保闘争の余波の中、日本の片隅の誰も知らない海沿いの小さな町と特急列車の車内で起こった、 誰も知らない二人の男女の物語を描いた作品(斎藤耕一監督、主演・岸恵子、萩原健一)。
 オリジナル・シナリオは、意図的に極端に台詞が少なく、それまでの日本映画にはなかった詩的情緒に溢れており、 池袋文芸座でこの映画を見た水戸の高校生だった室井は大きな衝撃を受けた。 人間の間にほとんど痙攣的に起こる奇跡的な生命鼓動の「引き込み」と「共振」をほぼ完璧に表現した この映画の中で生じている方向感覚を消失させるような「出来事」とは何か?を問いかけていきたい。尚、この映画はDVD化されていない。

【石森さんからのメッセージ】
 1972年に上映された映画です。シナリオを執筆したのは1971年。僕が40歳の時に書いたシナリオです。 僕は、日本映画界の、閉塞状況下にある旧態依然としたステレオタイプのシナリオを、どうしても変えたかった。 意欲的に蟷螂の斧を振り翳したシナリオです。
 あれから36年、21世紀の現在、果たしてその時の僕の意図が、情念が、現代の若い人たちに、どこまで読み取って貰えるだろうか。 ワクワクと興味を抱いて参加させて頂きます。
 シナリオに興味のある方は、是非、読んでください。凄いシナリオですから‥‥ねえ、室井先生!!

参考URL → http://mmc.edhs.ynu.ac.jp/mpro/M-Pro1.html


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