2009年を振り返る

2009年12月31日 Posted in 2009

2009年。
この一年の激動を振り返る。

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毎週水曜日(現在は毎週火曜に変更しました)に、都橋マーケット内“はる美”にて、『下谷万年町物語』のスタッフ&出演者の面談を行ってきました。

毎週、必ず誰かにきて頂けるという大変ありがたい環境に恵まれ、様々なお話を聞かせて頂きました。
また、訪問頂いた方から、助言頂ける幸運にもあい、それを舞台に活用するなど大変有意義な時間を頂きました。

【1月】
舞台芸術論C、ジャック&ベティにて上映会。
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唐さんが教授であった時に作られ、現在、望月六郎監督を迎え、最後に映画製作をする講義がある舞台芸術論C。
すべての学生が脚本を書き、その中から撮る映画を二本選び、最終的に映画館で上映し、審査をするというのが、’09年のはじまりにありました。
’10年も同上映を行うべく、現在、撮影中とのこと。


【2月】
舞台芸術論B、『少女都市からの呼び声』
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唐さんが教授であった時に作られ、現在、唐組の久保井研氏を迎え、一年の総決算として芝居を一本作り上げる舞台芸術論B。今年は、『少女都市からの呼び声』の公演が行われた。ビー玉組とギヤマン組とダブルキャストによる公演がありました。
'10年も、2月頃に別の戯曲にて公演予定。


【3月】
サーカス劇場『カラス』
中野敦之客演出、水野香苗出演
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座長・中野敦之初の外部演出。
唐十郎を尊敬し、唐ゼミ☆とも古くから親交のある清末浩平が座長をつとめたサーカス劇場。彼が新たな道を模索していく中で、演出を中野敦之に託した公演。中野が唐ゼミ☆以外ではじめて演出を行った公演となりました。

また、水野香苗は主演として出演。
公演は大成功をおさめました。


【4月】
ART IVENT'S WEEK
『恋と布団』
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『下谷万年町物語』を秋に控え、最小人数、最小規模で行った公演です。
舞台はすべて段ボール。
このイベントに、舞台芸術論で、最優秀作品に選ばれた作品と、イメージフォーラムでグランプリを受賞した短編映画の上映も行われました。

【6月〜9月】
横浜開港150周年記念テーマイベント 開国博Y150『ヒルサイドに巨大バッタあらわる!!』
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2001年トリエンナーレで出展された椿昇+室井尚「インセクト・ワールド」の中心となったモジュール「飛蝗」が8年ぶりに横浜開港を祝いに帰ってきました。

まずプレイベントとして、先に4月よりオープンしていたベイサイドエリア地区であるみなとみらいを飛び回り、7月にヒルサイドにその姿を現しました。週末のみのバッタの展開でしたが、子供だけでなく、大人まで混じって直接触れることを楽しんでいました。

9月からは、バッタ内ツアーを開始し、子供たち10人限定で、一時間に一度バッタの中を探検を行いました。毎時間100名を超える子供たちが集まり、抽選に一喜一憂していました。

劇団員も、飛蝗隊の一員として参加し、バッタの設置、パフォーマンスに参加しました。

【7月】
劇団唐ゼミ☆第十四回公演
『恋と布団』
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日本建築学会関東支部の学会での公演。
【シリーズ「建築のみかた」第1回 劇空間を再考せよ】ということで、建築会館の中庭に青テントを翻し、公演を行いました。
夕方二回の40分の公演。当初予定した人数の3倍以上の方にご来場頂きました。二回目の公演ではあまりに増えすぎたため、テントの両方の横幕、舞台入口側を開け放つ特殊な使用をしました。テント劇場ならではの柔軟性のある公演となりました。


【10月〜11月】
劇団唐ゼミ☆第十五回公演
『下谷万年町物語』
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浅草花やしき裏に、今回だけの特別仕様をした青テントで行った公演。
当時、浅草にあった瓢箪池を中心とした物語は、28年間、再演不可能と言われ続けていました。それにあえて挑戦した劇団唐ゼミ☆。
オカマ100人大集合ということで、昨年から出演者を募集し、大変多くの個性的な方に出演頂きました。下は15歳、上は70歳まで出演した公演は、大成功。大変多くの方にご来場いただき、大変多くの方に劇団唐ゼミ☆を知っていただいた公演になりました。

2009年。
劇団唐ゼミ☆。
様々な人と出会い、様々な方に知って頂けました。

そして、出会いがあれば別れもありました。
11月の公演を終わった直後に、
我々の恩師の一人である大里俊晴先生の訃報を聞きました。
陰から唐ゼミ☆を支えてくれていた先生が若くして逝かれました。
心よりお悔やみ申し上げます。

2010年。
劇団唐ゼミ☆は、更なる高見へ。


応援して頂いている皆様。
2010年も劇団唐ゼミ☆、宜しくお願いします。


<Toshinobu Adachi>


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