6/7 (日) 正しく読む。(佐々木)

2020年6月 7日 Posted in 日々のこと

こんにちは、佐々木あかりです。


ここ最近、先日の新木さんの

ゼミログで書かれていた

齋藤さんによる台本の読み方の勉強会に

私も参加させて頂いています。


私は桐朋学園芸術短期大学という

演劇専攻のある学校を卒業したのですが、

演劇の授業では台本を読み込むというより

台本は各自で読み込んでいき、

授業内では実際に声に出し動いてみて

作品を作る授業がほとんどでした。

また、ミュージカルコースだった事もあり

ダンスや歌などの実技の授業が数多くありました。

そのため、丁寧に台本を扱う授業を

選択することができるほどの余力がなく

これまで自己流の台本の読み方で

どうにか作品を理解してきたので、

こうして国語の授業のように丁寧に

台本を読み進めていく齋藤さんの

読み方は本当に勉強になります。


実は今日の朝も少し勉強をしたのですが、

今回は戯曲ではなく松任谷由実さんの

『春よ、来い』の歌詞の解釈でした。

各自でこの詞を解釈したのですが

復興ソングというイメージが強かったので

言葉の正しい意味を取れていないことが発覚しました。

例えば、溢るる涙の蕾から ひとつひとつ香り始める

という部分があるのですが

私は、死んだ人を思い、流す涙という蕾の

思い出という花が咲き始め、

春に近づくほど悲しみが増える。

という意味だと思っていましたが

『溢るる涙の蕾』涙に濡れたように見える雨に濡れた蕾

『ひとつひとつ香り始める』雨上がりの強く香る花

つまり、春の訪れが近いという言葉としての意味が

あり、そこで、


学術的に読んでいくことが必要。

先入観は時に邪魔になる事がある。

先入観と普遍的なもののバランスが重要である。


という事を学びました。

そういえば1年ほど前に永井愛さんの

『見よ、飛行機の高く飛べるを』という作品

を授業で学んだ時に、

うまく中身を理解できず、

先生に大きく直されたのを思い出しました。

その時は誤読していた理由がわかりませんでしたが

今日、数年越しにキャラクターと時代のイメージに

かなり引っ張られてた解釈をしていた

という事に気がつきました。

非常にスッキリした良い朝でした。



252D8ABD-B45A-43BC-B2ED-544ECA53D9E6.jpegのサムネイル画像

(わけもわからず書きまくった授業の台本。

  恥ずかしいのでぼかしを入れました。)


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