4/23(木) 先輩の一言(津内口)
2020年4月23日 Posted in 日々のこと
こんにちは。津内口です。
中野さんと一緒に二年半ほど劇場で働いています。
このご時勢ですので、劇場の公演は全てが中止。
公演も稽古もなく、人がいない劇場はひっそりとしていて寂しいものです。
例年4月は、1年のプログラムを考えて、公演が実現するように動き出し、
継続しているものは1年の計画を立て相談...とやらなければならない仕事が山ほどあるし、
たくさん人と会わなければならないので忙しい時期ですが、
事の収束の見通しがたたなくて計画を立てられない今年は
自分にできる仕事を必死に探しながらお家で過ごす日々です。
私は神奈川県が取り組む「共生共創事業」という事業のシニア劇団の担当をしています。
昨年度立ち上がったシニア劇団は、1年かけて準備してきた3月の成果発表会が
コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。
シニア劇団員の方々と最後にお会いしたのも随分前のことです。
そこで、こちらの近況報告も兼ねてシニアの方々にお電話し、
まずはお元気かどうか、
そして、神奈川県の方針で8月末まで活動ができなくなってしまった事、
なんらかの方法で活動ができないか考えているのでお待ちいただくよう、
お一人おひとりお話ししました。
15名ほどに電話をかけ終え、リストもそろそろ終盤に差し掛かった頃、
そろそろお夕飯のお買い物に出かける時間になってしまうし、
急いでもう一件!と番号をプッシュ。
電話をお受けになった方に要件を矢継ぎ早にお話しし、
「またご連絡します」と電話を切ろうとしたそのとき、
電話口で「あの、」と呼び止められました。
「そんなに焦ってなにかをしようとしなくても良いんじゃないかしら。
カレンダーが一ヶ月先まで真っ白っていうのも、なんだか優雅で良いものじゃない?ふふふふふ。」
実に明るくて清々しいその声に、はっとさせられました。
私はスケジュールが埋まっていないと不安になる質で、
ついつい予定を入れ込みすぎてしまいます。
(そのくせ嫌なことは追い込まれないとやらないのでバーストしますが...)
なにも予定がなく、先行き不透明な最近の日々を後ろ向きに考えがちでした。
と同時に「自分が出来ることをしなければ」ととった行動を
誰かに押し付けることになっていないかなと、最近の自分を振りかえり...
真っ白なカレンダーを"優雅"と捉えた人生の先輩の明るさに、
視野が逆転しました。
「失礼なことを言ってごめんなさいね。」と言いながら笑う声につられて
私も大笑いし、なんだか晴れやかな気持ちで受話器を置きました。
仕事も、劇団の公演準備も、せっかく時間ができたのだから、
優雅に、じっくりと丁寧に取り組んで行こうと思います。
まずは俳優として、なまった身体を鍛えるところから!
自分が出来ることを自分に課すことは必要ですね。
頑張ります!
(さぼっていたバレエのレッスンを再開しました。
対面レッスンは出来ないのでお家でひたすら復習中。)
津内口
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