10/1(水)絵金をみる

2025年10月 1日 Posted in 中野note
CCFC1BB7-4F87-4791-BFEC-B363EED934B9.jpg
↑『忠臣蔵』4段目、判官切腹の場。注目すべきは背後のふたり。
笑いすぎでしょう

今日は朝のうちに代官山の歯医者に行き、
午後は流山の会館を訪ねるというスケジュールでした。
電車で横浜を出ました。

ところが、歯医者が10分で済んでしまった。
想定より1時間余る計算です。お昼ご飯を食べたり仕事をしても
良いけれど、これは!と思い立ってサントリー美術館でやっている
絵金展を観に行きました。

「幕末土佐の天才絵師」というキャッチが踊っています。

私が絵金を知ったのは、『近松心中物語』で有名な劇作家の
秋元松代先生を通じてです。先生は代表作のひとつである
『七人みさき』をものにするとき、絵金にインスパイアされた、
という意味のことをエッセイで書かれています。

芝居絵を屏風に描いた絵金。
人間の関節では不可能な角度に人体を操るディフォルメ具合い、
実際の芝居では共存し得ないシーンを、時間的にダイジェストして
構図化してしまう編集能力。血と筋肉を描く時の大胆さ。
センセーショナルです。

考えてみれば、自分は四国に行ったことがないのです。
外国なんか行っていないで、未踏の四国を訪ねるべきだ、
と強く思わされました。もちろん図録を買って帰り、
本棚の秋元松代作品が集まっている並びにしまうことにします。

トラックバックURL:

コメントする

(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)