10/11(火)今週末から『ベンガルの虎』

2022年10月11日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note

IMG_2937.jpg

『ベンガルの虎』のことを考えながらカレーを食べる(ベジ専門店)

唐さんたちはバングラデシュで毎日カレーに辟易し、

醤油を惜しみながら使ったらしい。毎日はツラそう・・・



先週末に『黒いチューリップ』を終え、

今週末より『ベンガルの虎』をWSの題材として取り上げる。

唐ゼミ☆で未上演の作品をテーマにするのは、

『少女仮面』に引き続き二度目。


「僕らが上演したときには・・・」という話はできないので、

あるべき舞台の姿をより強く思い描くワークショップになる。

「唐ゼミ☆で上演するとしたら・・・」という具合だ。


もちろん、初演時の資料を紐解いたり、この演目を持って

唐さんが行ったバングラデシュ公演に思いを馳せることになる。

新宿梁山泊の舞台も観ているので、あの上演のことも思い出したい。


あの頃、私たちは開国博で巨大バッタを使ったイベントに

奔走していた。それの初日をやった翌日、

紫テントの立つ井の頭公園に駆けつけた記憶がある。

暑い中、唐さんと並んで観た。


あの公演で、それまで"広島桂"さんだった桂さんは

ヒロインの名前"水嶋カンナ"になった。

カーテンコール、金(守珍)さんがあの甲高い声で

「水嶋カンナを演じました水嶋カンナ!」と叫んだ時、

可笑しかったけれど、度外れな情熱と真剣さが伝わってきた。


それから、前によく通った入谷坂本町の景色も甦る。

2014年のお正月に私たちは唐さんの母校、

坂本小学校でやなぎみわさんが書いてくれた劇

『パノラマを』を公演させてもらった。


その前年、春からよく入谷に通った。

小野照崎神社の御山開きや坂本小学校で行われる納涼祭にも

呼んでもらった。そしてなんと言っても、朝顔市。


あんなにも賑々しいと想像していなかったのでたいそう驚いたし、

『ベンガルの虎』三幕の景色がたちどころに理解できた。


朝顔市は『ビニールの城』でも活躍し、

読売新聞紙上で唐さんが添加した連続小説『朝顔男』の

舞台にもなってきた。


日本ではコロナへの対応が長引いている。

朝顔市、浅草のほおずき市も完全復活は来年だろうと思う。

帰国したらまた行きたい。


初回はもちろん、『ビルマの竪琴』の話から入る。

ロンドンであの映画のことを考えていると、不思議な気持ちになる。

かつて東南アジアの島々で、出征したのに一発の銃も撃てず、

ただ飢餓と病気で亡くなった兵士たちも多かったという。


トラックバックURL:

コメントする

(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)