10/13(水)浅草入り10日目〜本番2日目
2021年10月13日 Posted in 中野note
↑2幕は盛り上がる。雨音がうるさくても平気
私(中野)の朝はテント番から始まった。
思えば、去年、新宿中央公園で過ごした2週間は一度も雨が降らず。
(かなり奇跡!)
だから、雨の中で過ごすテントの中はかなり久しぶり。
木材の棒を持って天井に貯まる水を突き上げていると、
初めてテントをたてた21歳の頃を思い出す。
あの頃は大学の講義棟の裏にあるドロドロの土の上で、
唐さんに借りた初期の紅テントをたてていた。
70人入ればいっぱいのかなり小さなテントだったが、
こちらに建てる腕がなくて、とにかく水が貯まる。
テント番の勘どころもつかんでいなかったために、
本当に寝ずの番をして、10分に1回は築き上げる。
そういう感じ。
・・・話を戻せば、今日は雨の中の公演だった。
↑屋根の水たまりをチェック
皆で10:00に集まり、朝礼。
雨のために多くの物資をメインテント内に結集させているので、
ラジオ体操はできず。さながら避難所の様相で、
狭い空間を行き来して舞台・客席を再構成していく。
雨漏りや客席の防水、電源系統の確認を終えたら、
もう12:00になっており、急いで稽古。数カ所を手直し。
初日の観客の反応も受けて、今日をどう展開しようか。
皆で作戦を練る。
↑劇場入口に置く盛り塩の準備も欠かせない
短時間で昼食や、メイクに入り、ここからルーティンを取り戻す。
劇中歌の練習をしながら、受付スタッフで集まって、
お客さんを誘導するやり方を練り直した。
今回はトピックが多い。
感染症対策として、消毒・検温・ご自身でのもぎりをお願いしている。
また喫煙所やトイレは花やしきさんのものを使わせて頂いている。
それらを円滑にご案内するために、2日目は配置換えをした。
そうそう。
昨日の花やしきは休園日だったけれど、今日から千秋楽まで営業中。
この場所でずっとお世話になって、お昼の時間に公演するのは初めて。
公演チケットで入園無料になるので、ぜひ花やしき園内も
愉しんで頂きたい。大人の視線で改めて見て、かなり面白いものが沢山ある。
↑開演3分前のスタンバイ
15:30に劇が始まると、
落ち着いて、スピーディな2日目が始まった。
昨日のお客さんにも助けられて、キャストたちは緩急がつくようになり。
力を抜いて早く運ぶところ、喜色満面でたっぷり魅せる場面の
メリハリがついた。2幕終盤ではかなり雨音が強くなったけれど、
こちらの劇も盛り上がるので、気にならなかったはず。
↑彼らも出番を待つ
終演後には雨も落ち着いて、お客さんも私たちも、
霧の中を帰っていくような感じで、『ビニールの城』を思い出した。
霧立つ浅草。
初日からかなり気候が変わった。
熱心に観てくださったみなさん、もちろん私たちも、
体調を崩さないことを祈ってハラハラしている。
コロナの影響は大きいけれど、演劇ってこういういうものだと痛感。
ほんとうに一回一回。
油断してこれを書いていたら、なんとまた降り出した。
今日もテント番。
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