10/14(木)浅草入り11日目〜本番3日目
2021年10月15日 Posted in 中野note
↑寝袋や旗、太陽がすべてを乾かす
今日もテント番をして過ごしたが、昨夜はかなり早く寝てしまった。
それもこれも雨と、雨から来る寒さのためだ。
ぐっと気温が落ちて、あ、秋がやってきたな、という実感。
早朝に起き出して衣裳をケアする。
すでに乾いているものは横にはじき、まだ濡れているものを
扇風機の風にあてる。素材とかたちによって乾き方がまるで違う。
それを人力で補う。
朝になって、快晴がやってきた。
その分、抜けるような寒さだったけれど、
9:00を過ぎると暖かくなり出し、皆が徐々に集まり始めた。
10:00に集合して朝礼。
その少し前に、晴れた!といって何人かが拍手しているのを見て
笑ってしまった。テント演劇をやっていると子どもみたいになる。
近代人として退行するけれど動物として研ぎ澄まされる。
海や山に住む人のように天気や自然の変化に敏感になる。
ここからは一気呵成にテントの周囲にものを広げて、
道具や衣裳、皆が使っている普段の服や靴などを乾かし始める。
昨晩、泥っぽくなった劇場内は砂っぽくなる。これを掃除する。
Tシャツ姿になり「暑い!暑い!」と言い始める。
この辺の場当たりも動物っぽい。
12:00頃から何点か修正の稽古をする。
その後、少しできた時間を利用して、何人かのキャストと
役の衣裳を着て花やしきに遊びに行き、写真を撮った。
↑メリーゴーラウンドの最高速度は意外と速い
これまでお世話になってきた公演では、いつも閉園後に私たちの公演が
始まった。けれど、今回はコロナの影響で園の営業中にお客さんが
やってくる。子どもだけでなく、大人になって体験する花やしきは
格別に面白い。今回もご好意で唐ゼミ☆チケットを持っていると
入園無料のサービスが受けられます。ぜひ!
ここからルーティンに入る。
昼食を食べ、衣裳を着て、メイクする。
13:30から歌練習をして、14:00に舞台と客席を完成させる。
14:30を過ぎるとウォーミングアップしていた役者たちも楽屋に引っ込んで、
本格的にお客さんが集まり始める。
↑出番直前
15:00過ぎにお声がけして15:10から開場。満員で開演。
今日も観客の皆さんが温かく、笑いが起こって役者たちが嬉しそう。
嬉しいと劇がハネる。一方で、何人かが声を枯らし始める。
千秋楽まで保つだろうか。心配が頭をよぎるけれど、
明日のことは終演後。今は今日のことだけ考えるよう、声をかける。
お客さんは一度きり。いつも今に賭けるしかない。
↑花道から飛び出す者。これから劇場に飛び込む者。
今日は晴れた分、花やしきが賑やかだったけれど、
2幕の途中から閉園時間が近づき、テントは夕闇と静けさに包まれる。
劇は反比例するように盛り上がっていく。
↑常時換気の隙間から見た舞台
エンディング。今日も無事に飛行機が飛んで終幕。
終わった後のお客さんの送り出し、セットや客席の片付けも早くなった。
全体に疲労が濃いので、早めの解散を心掛け、明日の集合を10:30にした。
↓すぐに片付けが終わった
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