10/3(金)唐さんが中也に寄せた文章、講演会の記録
2025年10月 3日 Posted in 中野note
↑この2冊を手に入れました
勇んで行ったので開館9:00より前に着いてしまったけれど、
受付の方の厚情で2分前に入れてもらうことができました。
入館料は330円と、申し訳なくなるような価格です。
特におもしろかったのは、中也が尋常小学校の時に書いた
習字の展示で、律儀で端正な楷書がそこにありました。
先日に亡くなった吉行和子さんがナレーションを務める
ドキュメントも観ました。
帰り際、何枚かのポストカードを書い、
さらに、年に一度、この記念館が出している機関紙
「中原中也研究」を買い求めました。
2009年に出た14号には唐さんが中也の詩『月夜の浜辺』に
寄せた文章が、2012年の17号には、唐さんがこの地を訪れて
行った講演会の記録が、掲載されていました。
自分はそれを、唐さんの関係者だと打ち明けて、
記念館の学芸員さんに探し当ててもらいました。
前者で唐さんは、中也が浜辺で拾ったボタンの捨てきれなさを
論じ、そのボタンを加えた時に小さな四つの穴が漏らす空気の
響きを問題にしています。講演会の記録では、唐さん自身の
近況のなかによぎる中也的なるものを取り上げていました。
いずれも初めて読んだので感じ入りましたが、特に講演会の
記録のなかに私たち唐ゼミ☆の話題が出てきて、当時、
2011年を通して取り組んでいた『海の牙-黒髪海峡篇』の
話をしてくださっていました。
山口で、またひとつ新たな発見です。
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