10/31(木)『ご注意あそばせ』とは

2024年10月31日 Posted in 中野note
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↑河出文庫『佐川君からの手紙』
この中に小説版の『ご注意あそばせ』も収録されています


昨日書いたように、『少女都市からの呼び声』本読みが終わったら
『ご注意あそばせ』という台本を読みます。

それは、唐さんのなかでは単行本化もされていないし、
かつてあった『新劇』という月刊誌に掲載されたのみの
甚だマイナーな作品です。

そういうわけで、皆さんには事前に予習をすることが難しい作品
なのですが、まずは『佐川君のの手紙』を読むことが
『ご注意あそばせ』への窓口になります。

『佐川君からの手紙』を書く→芥川賞をとる→
『佐川君からの手紙』の後日談として小説版の『ご注意あそばせ』を
発表→戯曲版『ご注意あそばせ』を書く→1985年9-10月に吉祥寺の
劇場で公演

という流れだからです。

そういうわけで、『佐川君からの手紙』がいかなる小説だったかも
振り返ることにしましょう。幸い、河出書房新社から出版されている
文庫本には『佐川君からの手紙』と小説版『ご注意あそばせ』が
セットになって入っています。

『佐川君からの手紙』、小説版『ご注意あそばせ』
『少女都市からの呼び声』、戯曲版『ご注意あそばせ』、
そして『ジャガーの眼』と読み進め、1983-1985年頃の唐さんが
何を考えてみたのか、その頭の中を覗いてみましょう。

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