10/31(土)全幕を通し稽古を終える

2020年11月 1日 Posted in 中野note
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初めてフルメンバーで、初めて全ての幕を通しました。

1幕 59分 2幕 44分 3幕 58分
というタイムでした。

一昨日に3幕を通した時にはどうなることかと思いましたが、
昨日の立て直しの甲斐あって、物語が滞りなく進行し、
さらに1幕・2幕で張り巡らせた伏線が結実するようになりました。

また、通し稽古を終えた何よりの成果は、
役者たちにとって、これまで必死で組み立ててきた自分の演技や場面が、
他のメンバーが演じるせりふや動き、場面にどう関連付けられているのかを
意識し始めることができた点にあります。

木を見て、森を見て、木を見て、森を見て。
稽古はそれを繰り返しながら、自分の一瞬一瞬により強い確信を得ていく
過程だと思いますが、皆にほんとうの意味で、初めて全体を意識させることが
できたように思います。

通し稽古のあとは、達成感もあったでしょうし、
長大な上演時間と内容にヘトヘトになっていましたから、
ざっくりと改善点や優れていた点を伝えるのみにして、
衣裳や小道具のケアをしっかりとさせて、早めの帰宅を促しました。

もちろん、手直しは膨大にありますから、
また改善策を練った上で、明日は一日、各シーンの修正に費やします。

川崎で過ごした1週間は贅沢で、実り多い時間でした。
名作と呼ばれ続ける唐十郎作品の真価を、骨の髄まで実感しています。

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