10/7(金)オレンジジュースに撃沈

2022年10月 7日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note
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↑オレンジジュースを飲みながらショートフィルム鑑賞、のはずだった

昨日、シニアたちが集まって映画鑑賞をした。
といっても、この上映会は彼らのためにあるのではない。
若手のクリエーターがコンクールに参加するべく完成させた
ショートフィルムを、Albany常連のシニアたちに観てもらい、
意見してもらおうというのだ。

会場は劇場近くにある"JOB CENTER"。
これは仕事を斡旋するセンターでなく、飲み屋の名前である。
Albanyのメンバーが利用する馴染みのパブの一つであり、
初めて劇場に来た時に連れてきてもらったのもここだった。
この店を昼過ぎから借り、スクリーンやプロジェクターをセットし
みんなで観る。

やって来た人から、ちょっとしたお菓子と飲み物を手にする。
こういうところ、運営のエンテレキー・アーツはいつも行き届いている。
自分も勧められてオレンジジュースのグラスを受け取った。

イギリスでの私の主なビタミン源はオレンジジュースだ。
風邪をひきたくない。が、フルーツはいちいち高いから
紙パックのオレンジジュースを買って、一本を3日に分けて飲んできた。
昨日でちょうど前のが空いたところだから、今日の分はこれでいい。
やった。ラッキー。そう思ってごくりと飲み込んだ。

・・・久しぶりに飲んだこの重だるい味。酒だった。
よく見れば、カウンターに大量のグラスが並んでおり、
BUSK'S FIZZと書いた紙があった。

酒を飲まないので名前に疎い。
すぐに調べたら、オレンジジュースをスパークリングワインで
割ったものだそうで、飲みやすいと書かれていた。
それから、水平をたもつのもしんどくなった。

後に会議もあり、夜にはポエトリーリーディングの公演を観に行きたい。
翌日の早朝には日本のシンポジウムで喋る予定もある。
などと考えながらも、体が錆びついたようにギシギシし始めた。

目の前では、シニアたちが嬉々として昼酒を飲み、映画に観入り、
フランクに意見を言い合って映像作家たちを緊張させていた。

他方、自分は会議の予定が迫り、1時間ちょっとでその場を後にした。
映画の内容はほとんど入ってこなかった。ただでさえ英語が難しい。
加えてこのコンディションでは・・・。

いつだったか、唐さんのお宅に伺った時、
「中野にこれを買っておいたよ」とパックのグレープフルーツジュースを
差し出されたのを思い出した。美味かったな。あのジュース。

酒が飲めたら、もっと人生が開けたと思う。
同時に、かなり能率は下がり、お金を使っただろうとも。
後に出席した会議では、何も言わないうちからミミに
「大丈夫?」と心配された。隠したつもりだったけれど、
顔に出てしまっていたのである。

病院を勧められたが、それは断った。
事務所のソファで休み、水をがぶ飲みして、昨日は思っていた予定を
強行した。夜の公演では、司会者の喋りは理解できたが、
ポエトリーはさっぱりだった。

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