10/8(金)浅草入り5日目〜第1幕の場当たり

2021年10月 8日 Posted in 中野note
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今日は禿恵の誕生日でした。
劇団をともにして約20年。
ある時から、椎野が「10.9(トク)1日前」と言い出して
すっかり覚えてしまいました。

彼女の誕生日は芸術の秋のど真ん中にあるので、
公演準備・本番中にかなりの確率で当たります。
だから、お祝いした回数も多い。

余談ですが、ミスタープロ野球である長嶋茂雄さんは、
一度も誕生日にホームランを打ったことがないと語りました。
それはそう。ミスターのバースデーは2.20。まだ開幕前なのです。
その意味で、禿はラッキーです。

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今日の大テーマは場当たり。
初めて照明を入れて明かり合わせをするのが本来の「場当たり」ですが、
私たち唐ゼミ☆では、止めながら通し稽古をする日と位置付けています。
照明だけでなく、道具の運びや演技の細部まで、
本物の舞台空間で一気に詰めてしまいます。
これによって、相当にブラッシュアップできる。
だから、私はこの稽古が好きです。

今朝は保健所や消防の検査もあり、
(テント演劇にとって極めて大切な手続きです)
その間はメンバーを温存しました。
私と椎野がこれに対応し、皆が集まったが11:30。

そこから準備をして12:30に稽古をスタートしました。
川崎で通し稽古を行って以来、久々に皆がせりふを言うわけです。

空間が拡がったからといって、声を張り上げてはならない。
むしろ、よく聞き耳を立てること。聞くための余力を残した発声を
すること。これを厳命しました。
そうすることで、空間の鳴らせ方、響かせ方がわかってくる。
これを掴めば、テントをそれぞれの力とことばで充たすことができます。

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現地のサイズ、現地の事情に併せて、
稽古場で積み上げてきたものを変化させながら稽古しました。
ここら辺は、流しの料理人的手腕が問われるし、面白いところです。
良いアイディアに恵まれると、パッと現場全体が明るくなります。

それにしても暑かった。
昼のテントは日光を増幅させて、まさしく夏のようでした。
夕方になって涼しくなり、禿と雄也を残して、特出しの稽古もしました。
もう一息なのです。少しでも多くの魅力が役者と役柄から引き出したい。
もちろん。ここで喉にダメージを与えてしまうと一発アウトなので、
ヒートアップしがちだけれど、冷静さを失わないように。

明日は2・3幕です。きっと長い1日になります。

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