1/11(土)三幕に突入!

2020年1月11日 Posted in 中野note
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年末、夜に訪れたニコライ堂の外観。そのうち、中に入ってみたい。


現在は週に一度、劇団集合があります。
それまでに、企画自体の仕込みや、作品の中身に関わる作業を進めて、
皆に報告するべく生活しています。

昨日は夜遅くに、
ワークショップやファンミーティングの会場をお借りしてお世話になる、
お店のママやお隣の店のオーナーさんにご挨拶に行きました。
いよいよ来週からスタートします。

一方で、台本作りは三幕に突入しています。
『唐版 風の又三郎』第三幕の舞台は御茶ノ水です。
御茶ノ水といえば、明治大学出身の唐さんが学生時代を過ごした街。

聖橋やジロー、ニコライ堂といった地名が科白に紛れて飛び出すと、
作者にとってこの場所が、勝手知ったる遊び場であったことが伝わってきます。

今度、ニコライ堂の中に入ってみたい。私の身近な目標の一つです。
「ニコライ堂の鐘が〜」という科白があるので、ぜひ本物を聴いてみたいのです。

ニコライ堂といえば、

ここはかつて「赤い呼び屋」と呼ばれた稀代の興行師・神彰が、

その仕事のデビューを飾った「ドン・コサック合唱団」の招聘にあたり、

プロモーションに使った場所です。


ロシア帝国の崩壊によって難民となった兵士たちが結成した合唱団「ドン・コサック」。

彼らは羽田空港に到着するやいなや、まずは御茶ノ水のニコライ堂に立ち寄り、

ここで祈りの合唱を捧げたのだそうです。

この行為は結果的に、ギリシャ聖教の徒たる合唱団の神秘性を高め、

巨大な宣伝につながった。それが、1956年3月24日のこと。

何ともロマンチックな話ではありませんか。


話を戻して、『唐版 風の又三郎』。

年末に代々木の帝国探偵社前からスタートしたドラマは、

二幕に探偵社の中で繰り広げられる夜の学芸会、

幕間の病院を経て、御茶ノ水に行き着きました。

あと数日で、大々円を迎えます。



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