11/11(木)ヴィソツキイと劇団集合

2021年11月11日 Posted in 中野note
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ずっとウラジミール・ヴィソツキイを聴いています。
特に『オオカミ狩り』という唄が好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=RixHFiWcTHU

タバコで焼けた声で叩きつけるように
訴えるべきことを訴えるために唄っている。
彼の唄を聴いていると、これぞ役者の唄い方という感じがします。

以前に静岡芸術劇場にもやってきていたタガンカ劇場。
演出家のユーリー・リュビーモフが率いるこの一座で、
かつてヴィソツキイはハムレットを演じました。

ギターを手に弾き語り、レコードは一枚も出せなかったけど、
ソ連の誰もが彼の唄を知っていた。そういう人でした。

なぜ彼を思い出したかというと、
ワークショップで『少女仮面』に取り組んでいるからです。
第二場「開眼」のくだりで、「マリナ・ヴラディ」というフランスの
大女優の名前が出てきます。

そこから、劇にはぜんぜん関係ないヴィソツキイを思い出してしまった。
彼がマリナ・ヴラディの3番目の夫だからです。
そしてこの唄を聴けば、大女優が惚れ込むのにも納得してしまう。

燃えたぎる魂を持ち、それをダイレクトに伝える手段が結びついている。
まさに選ばれし者。それが命を削って唄っている。

ウィキペディアによると、ロシアの国営テレビが調査した
「ロシアの英雄」投票で第4位に輝いたそうです。ちなみに、
1位 ニコライ2世 2位 スターリン 3位 レーニン だそうです。
なんという支離滅裂な並び!
皇帝・独裁者・革命家・詩人にして役者が一堂に会する......深淵です。


それはさておき。
今日は劇団集合でした。オンラインでの会合。
公演をやっていると、どうしても近視眼的になります。
やっと片付けを終えるところまでのことしか考えられなくなる。
今回は毎週日曜に行うワークショップのことだけは先に
決めていましたが、肝心の劇団活動をルーティンについては
どうしてもなおざりになっていました。

そこで、これではいけないと思い先週から集合を再開しました。
近況を報告したり、未上演の演目を研究したり。
という地道な日常を回復させていきます。

来年は自分がイギリスに行くので公演が組めないけれど、
帰ってきた後のことを構想し始めています。

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