11/11(火)『木馬の鼻』本読みWS 第4回 その①

2025年11月11日 Posted in 中野note
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↑スマホ(左)とタワシ(右)のネックレス対決
(撮影:伏見行介)

昨晩のオンラインWSのレポートです。
『木馬の鼻』二幕中盤を読みました。

箪笥屋の「竹子」「谷也」とラーメン屋の「市」が
町内会長「呂々井」に異議申し立てするため、喫茶店〈ピサロ〉に
やってきます。面白いのは、三人が一時にはやって来ず、
「竹子」「市」「谷也」の順で徐々に乗り込んでくるところです。

まずは、盥をかついだ「竹子」とフランメンコ練習中の「群馬」が
闘います。「群馬」は「市」と「竹子」が夏祭りに来ていたのを
羨んでいたらしく、その恨みをぶつけます。
コップの水を「竹子」にかけ、「竹子」はその仕返しに、
「群馬」のフラメンコやスパニッシュ・ソングを完コピして
お株を奪ってみせます。

そうこうするうちに「市」が来て、それから敵役の親玉である
「呂々井」が登場します。一幕で木馬「マチュピチュ」にささげた
タワシの首飾りを付けた「市」と、当時、最先端のメディアだった
スマートフォンを数珠繋ぎにしたものを首に下げた「呂々井」が
激突します。

ここでは、「呂々井」に託して唐さんなりに解釈したスマートフォンと
ツイッターを巡る論争が起き、その解釈の独特さをたのしみつつも、
結局は「竹子」と「市」がヨダレを「呂々井」のスマホにぶつける
ことでケリがつきます。しかも、ヨダレを受けたスマホはなぜか
発火し、炎を上げたところで、「竹子」がすかさず盥を被せます。

この「盥」こそ、「竹子」が「呂々井」に突きつける区画整理に
対するNo!の意思表示となり、場は張り詰めます。

つづきは明日。

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