11/17(水)大里俊晴先生の命日

2021年11月18日 Posted in 中野note
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断りきれずに学課の忘年会の幹事をする大里先生。
わざと銭ゲバ風なこの写真。露悪的に振る舞って勢いをつけないと
貧乏な学生たちから会費を集められなかったのだと思います。


もう日付を跨いでしまいましたが、11/17は大里先生の命日です。
横浜国大の先生だった大里俊晴さんは2009年11月17日に亡くなりました。

あの日は、室井先生とスタートさせた横浜国立大学を含む7大学の
連携サテライト「北仲スクール」のオープニングパーティーで、
私は例によって、宴会隊長をしていました。

乾杯を終えて座が流れ始めると、スタッフ何人かで台所スペースに
溜まって「ほんとはこんなことしてる場合じゃないよな・・・」と
大里先生の話をした記憶があります。

北中スクールは希望に燃えていましたが、
私たちにとってもっとも親しみやすい先生だった大里さんの死は、
大きな喪失でした。

自分にとって、
唐さんは謎めいた吸引力を持つ巨大な先生。
室井さんは、唐さんを目指す自分の専属コーチ。
大里さんは、いつも友人のように接してくれる先生でした。

大学1年生の時から、
私は古本・中古レコード屋状態の研究室に遊びに行っては、
大里先生と話をしました。

そう。大里先生には話を聴きに行くのでなく、話をしに行く感じ。
他の先生たちに比べて格段にフランクなのです。
先生の好きなまるごとバナナを生協で買って、遊びに行くような感覚でした。

シャイで、頼み事を断りきれない先生は、
常にレポートの提出期限きっかりに、逃げるように研究室を後にしました。
理由は簡単。遅れてきた学生に泣きつかれた場合、
それを退けるのにかなり苦労するからです。

そんな大里先生を研究室を訪ねては、
見るべき映画や読むべき本を、私はたくさん指南してもらいました。

昨日から自宅の本棚を整理していると、
何冊かダブっている本があって笑ってしまいます。

膨大な資料に埋もれた大里先生はいつも整理が追いつかず、
講義や執筆の準備にかかると、すでに持っているはずの本を即座に
買ってしまうのです。筋金入りの先生はトリプルも珍しくなく、
その境地にはかないません。

純情な先生を想って、音楽かけながら本を整理しています。
大里先生を真似て、今日は夜行性です。

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